格安SIMの通話料は安い?通話のみプランや通話し放題プランを徹底比較
最もお得な格安SIMを選ぶためには、最適な通話プランを選び、自分の通話スタイルに合ったオプションを選択することが必要です。ここでは通話プランとオプションの料金を徹底的に比較して、おすすめの格安SIMを3つ紹介します。
この記事の目次
格安SIMはスマホをお得に使えることで知られていますが、通話についても安くで利用できます。
しかし、通話プランやオプションの選び方が自分に合っていないと、充分にメリットを感じられません。
大手キャリアから乗り換える際に格安SIMの通話プランの月額料金も重要ですが、自分の使い方に合った通話オプションを選ぶことも大切です。
たくさんのサービスの中からお得な通話ができる格安SIMを選ぶために、通話プラン料金や通話オプションについて、詳しく紹介します。
格安SIMの通話プラン料金を比較
格安SIMはキャリアと同じ回線を使用するため、乗り換えても通話品質に大きな変化はありません。そのため、通話を使用する格安SIMを選ぶポイントは、「料金」です。
通話専用のプランとして、IIJmioが「ケータイプラン」月額920円を提供していますが、他の格安SIMの中には「通話のみ」のプランはありません。
ここではお得な通話サービスを提供している格安SIMを調べるために、音声通話SIMの最安プランに注目します。
通話専用のIIJmioに加えて、音声通話の最安プランの格安SIMを挙げて比較してみました。
格安SIM | 回線 | 最安プラン料金 | データ容量 | 国内通話料 |
---|---|---|---|---|
ワイモバイル | ソフトバンク | 1,980円 | 4GB | 10分以内無料/10分超過分は20円/30秒 |
UQモバイル | au | 1,680円 | 3GB | 20円/30秒 |
BIGLOBEモバイル | au・ドコモ | 1,400円 | 1GB | 20円/30秒 |
LINEモバイル | au・ドコモ・ソフトバンク | 1,100円 | 500MB | 20円/30秒 |
IIJmio | au・ドコモ | 1,600円 | 3GB | 20円/30秒 |
OCNモバイルONE | ドコモ | 1,180円 | 1GB | 20円/30秒 |
LIBMO | ドコモ | 580円 | 200Kbps | 20円/30秒 |
mineo | au・ドコモ・ソフトバンク | 1,310円 | 500MB | 20円/30秒 |
Fiimo | au・ドコモ | 1,100円 | 3GB | 20円/30秒 |
b-mobile | ドコモ・ソフトバンク | 990円 | 1GB | 20円/30秒 |
IIJmio | au・ドコモ | 920円 | – | 20円/30秒 |
LIBMOの580円やb-mobileの990円のプランは1,000円以下で設定され、他社と比べてもお得に感じるでしょう。
格安SIMの通話オプションサービス比較
多くの格安SIMにおいて、通常の電話料金は20円/30秒です。
これだと10分の通話をたった1回するだけで、400円もの通話料がかかります。
そのため、格安SIMでは通話料金をお得にする「通話オプション」を追加することで、割引するサービスを提供しています。
格安SIMで提供されている「通話オプション」には次の3種類があります。
- 一定時間の無料通話(回数無制限)
- ひと月の一定時間分の通話定額パック
- 完全かけ放題
それでは各通話オプションの料金を比較して紹介していきます。
一定時間の通話無料オプションを比較
多くの格安SIMで最も多く提供されているのが、この「一定時間の通話無料オプション」です。これは月額料金を支払うことで、最初の数分間が何回でも無料になるサービスです。
格安SIMによって通話無料時間は異なるので、月額料金だけでなく通話時間にも注目してサービスを選択することがポイントです。
格安SIM | 月額料金 | 通話無料時間 |
---|---|---|
ワイモバイル | 0円 | 10分以内の国内通話が何回でも無料 |
UQモバイル | 700円 | 10分以内の国内通話が何回でも無料 |
BIGLOBEモバイル | 3分かけ放題 600円 10分かけ放題 800円 | 3分以内の国内通話が何回でも無料 10分以内の国内通話が何回でも無料 |
LINEモバイル | 880円 | 10分以内の国内通話が何回でも無料 |
IIJmio | 通話定額3分 600円 通話定額10分 830円 | 通話定額3分 3分以内の国内通話が何回でも無料。※家族間は10分間無料。 通話定額10分 10分以内の国内通話が何回でも無料。※家族間は30分間無料。 |
OCNモバイルONE | 10分 850円 | 10分…10分以内の国内通話が何回でも無料 トップ3…国内通話上位3番号の通話料が無料 ダブル…10分以内の国内通話が何回でも無料。それ以外の国内通話上位3番号の通話料が無料 |
b-mobile | 500円 | 5分以内の国内通話が何回でも無料 |
この比較表からわかるように、ワイモバイルの「月額料金0円」で10分以内の通話無料は注目を集めるサービスでしょう。
オプション料金を追加しなくても、10分以内の通話であれば何回でも無料です。
その他の格安SIMの中では、b-mobileの500円で5分無料、UQモバイルの700円で10分無料のオプションがお得といえます。
格安SIMの通話定額パックを比較
「通話定額パック」は、毎月一定の月額料金を支払うことで、無料通話時間が付与されるサービスです。
通常通話よりもお得に料金が設定されているため、計画的に通話を使う人には人気があるサービスです。
ここでは多くの格安SIMで設定されている、通常通話料(20円/30秒)と「通話定額パック」の通話料を比較するために、通話時間を最大限に利用した場合の通話料を算出してみました。
格安SIM | 月額料金 | 通話時間 | 定額パックを最大で利用した場合の通話料 |
---|---|---|---|
UQモバイル | 500円 | 最大60分/月の国内通話 | 約4円/30秒 |
BIGLOBEモバイル | 通話パック60 600円 | 通話パック60 最大60分/月の国内通話 通話パック90 最大90分/月の国内通話 | 通話パック60 5円/30秒 通話パック90 約4円/30秒 |
LIBMO | 通話パック30 880円 | 月間1,200円分の通話が可能。 | 約14円/30秒 |
mineo | 通話定額30 840円 通話定額60 1,680円 | 通話定額30 最大30分/月の国内通話 通話定額60 最大60分/月の国内通話 | 14円/30秒 |
Fiimo | 通話パック30 500円 ※3ヶ月間無料。 | 通話パック30 最大30分/月の通話 通話パック45 最大45分/月の通話 | 通話パック30 約8円/30秒 通話パック45 8円/30秒 |
この比較表を見ると、通話定額パックを最大限利用した場合の電話料金は、UQモバイルの60分500円と、BIGLOBEモバイルの90分830円がお得だと分かります。
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格安SIMの完全かけ放題オプションを比較
完全かけ放題は「誰とでも」「何時間でも」「何回でも」通話ができるオプションです。
大手キャリアで人気がある「完全かけ放題」オプションですが、格安SIMではこのサービスの提供は少ないのが現状です。
ここでは「完全かけ放題」サービスを提供している、ワイモバイルとUQモバイルの2社を比較して紹介します。
格安SIM | 月額料金 |
---|---|
ワイモバイル | 1,000円 |
UQモバイル | 1,700円 |
月額1,000円で「完全かけ放題」になる、ワイモバイルがお得なサービスだと分かります。
通話におすすめの格安SIM3選とその評判
格安SIMで通話をお得に使うには、自分に合った通話オプションを選ぶことが必要です。
さらに、通話プランと通話オプションを合算した、「月額料金」がお得になる格安SIMを選択することが重要です。
ここではすべての格安SIMの中から、通話プランと通話オプションの月額料金を参考に、通話スタイル別おすすめの格安SIMとオプションを紹介していきます。
10分以内の通話を何回も使いたいならIIJmio
出典:IIJmioとにかく通話だけのシンプルな使い方をしたい人にIIJmioはおすすめです。データ容量なしの通話のみのプランなので、インターネットは使えません。
ただし、他社の格安SIMと比べて、通話の料金が格段にお得になるのでおすすめです。
回線 | au・ドコモ |
---|---|
通話アプリ | 専用アプリ「みおふぉんダイヤル」 |
音声通話機能専用SIM「ケータイプラン」月額920円です。
通話定額オプション料金
オプション名 | 月額料金 | サービス内容 |
---|---|---|
通話定額3分 | 600円 | 誰とでも3分以内なら何回でも無料 家族とは10分以内なら何回でも無料 |
通話定額10分 | 830円 | 誰とでも10分以内なら何回でも無料 家族とは30分以内なら何回でも無料 |
通話専用「ケータイプラン」920円に「通話定額10分」830円のオプションを加えると、月額1,750円です。この金額で毎回10分以内の通話無料は、他にないお得なサービスと言えます。
通話だけなら少しでも安くしたい
データ通信をWiFiルーターでまとめているので、音声だけのSIM(で安い)というのは少しでも安く上がられるので助かるかな。 / “格安SIMだけど音声のみ――IIJmioが月額920円の「ケータイプラン」を2月1日から – En…” https://t.co/VXMXEnEvOo
— ふるるP (@frkw2004) January 25, 2019
IIJmioの「ケータイプラン」は、通話だけで格安SIMを使いたい人に人気が集中しています。データ料を支払う必要がなく、無駄のない月額料金に満足している様子です。
通話定額パックで通話料を安くするならFiimo
基本利用料とオプション料金のバランスがよいのがFiimoです。最安の音声通話SIMに、オプションを追加しても2,000円以内となる月額料金が魅力です。
回線 | au・ドコモ |
---|---|
通話アプリ | 専用アプリ「0037ダイヤラー」 |
【音声通話SIMの価格表】
データ容量 | 月額基本利用料 |
---|---|
3GB | 1,100円 |
6GB | 1,800円 |
10GB | 2,850円 |
20GB | 4,400円 |
30GB | 6,400円 |
【通話パック料金表】
オプション名 | 月額料金 | 通話時間 |
---|---|---|
通話パック30 | 500円 | 最大30分 |
通話パック45 | 900円 | 最大45分 |
Fiimo最安の音声通話プランは3GBで1,100円です。
そこに「通話パック30」500円のオプションを加えると1,600円、最大30分通話が無料になります。「通話パック45」900円を選択した場合は、2,000円で最大45分の通話が無料です。
さらにこの両オプションが、3ヶ月間無料になる点もおすすめポイントです。
安い料金とサービス内容に満足
ガラケーから、スマホにかえました。ウォレットですね(笑)。キャリアじゃなくて、安いから固定費かなりうきました。フィーモ(fiimo)は、サービスいいですね。オススメです。
— 市山雄喜 (@pythonhood) May 26, 2018
Fiimoは、自分の使い方に合わせて通話パックを選びたい人に人気があります。ユーザーはキャリアと比べて、月額料金が安く抑えられることに満足しているようです。
通話無制限はワイモバイル
出典:ワイモバイル通話無制限に強いのはワイモバイルです。
他社と比べて音声通話SIMが高額になるものの、完全かけ放題サービスのある格安SIMとして、通話をよく使う人の人気を集めています。
回線 | ソフトバンク |
---|---|
通話アプリ | なし |
【音声通話SIMの価格表】
データ容量 | 月額基本利用料 |
---|---|
3GB | 2,680円 |
9GB | 3,680円 |
14GB | 4,680円 |
最安の3GB2,680円に、「スーパーだれとでも定額」1,000円を加えると、3,680円で通話無制限になります。
さらに加入翌月から6ヶ月間は新規割(700円割引)が適用されるため、2,980円で通話無制限のサービスを受けることができます。
またワイモバイルは、わざわざ通話アプリから発信しなくても、通話サービスが適用される点も使いやすくておすすめです。
通話無制限が安心
やっと、ついに、格安SIMにチェンジしてみた!楽天モバイルにする予定だったけれど、結局はYahoo!モバイル。やっぱり通話無制限があるのは精神的にありがたい。
— MATSUD0 (@MATSUD0) January 21, 2020
格安SIMでも、時間を気にせずに通話したいと考える人は多いようです。ワイモバイルの通話無制限は、月額料金を抑えて安心して使えると評判です。
通話を格安SIMに乗り換えるときの注意点
様々な面でお得な格安SIMですが、大手キャリアから乗り換えるとき、注意しなければならない点がいくつかあります。
まずはキャリアから購入した端末を使用している場合、SIMロックの解除が必要になる場合があります。
また、格安SIMの通話オプションをきちんと適用させてお得に使うためには、正しい使い方を理解することも必要です。
SIMロック解除が必要な場合がある
キャリア端末を使用していた場合、基本的に同じ回線を使っている格安SIMへの乗り換えには、SIMロック解除は必要ありません。
ただし、端末によっては例外もあるため、必ず格安SIMの公式サイトで公開されている「動作確認端末」をチェックしてください。
また、SIMロックの解除には次の条件を満たしていることが必要です。
キャリア | SIMロック解除の条件 |
---|---|
au | 2015年4月23日以降に発売された端末であること。また、SIMロック解除対応機種であること。 ネットワークの利用制限中でないこと。 端末購入から101日目以降であること。※ただし端末が一括購入の場合や分割残金が残っていない場合、また分割代金・au利用料金がクレジットカード払いになっている場合などは100日以内でもSIMロック解除が可能。 |
ドコモ | SIMロック解除対応機種であること。 ネットワークの利用制限や各種ロックがかかっていないこと。 購入から100日経過していること。※ただし端末が一括購入の場合や分割残金が残っていない場合、また分割代金・ドコモ利用料金がクレジットカード払いになっている場合などは100日を経過していなくてもSIMロック解除が可能。 |
ソフトバンク | SIMロック解除対応機種であること。 |
SIMロックの解除は、店頭・ショップ、会員専用サイト、または電話で行うことが可能です。
専用サイトのオンライン申請では、店頭で必要な手数料(3,000円)が無料になるのでおすすめです。
通話オプションが適用されない電話番号がある
通話料金がお得になる魅力的な格安SIMですが、通話オプションの割引が適用されない電話番号があります。
まず、海外への通話は通話オプション対象外です。
また、「110」「119」「117」などの3桁特番や「0180」で始まるテレドーム、「0570」で始まるナビダイヤル等、一部の電話についても通話オプションは適用されないので注意が必要です。
通話アプリからの発信が必要
ほとんどの格安SIMには専用の通話アプリが用意されています。
この通話アプリを使用する通話オプションの場合、通話アプリからの発信、または番号の最初にプレフィックス番号を入れることで、オプションサービスが適用される仕組みになっています。
そのため、着信メッセージを確認後、すぐにそのまま折り返し発信をしてしまうと、オプションサービスの適用外となってしまうので注意が必要です。
通話オプションを必ず適用させるためには、通話アプリを立ち上げて発信するか、番号の最初にプレフィックス番号を入れて発信するようにします。
格安SIMは使い方で選んで通話をお得にしよう
格安SIMはスマホをお得に使える、とても魅力的なサービスです。
キャリアから格安SIMに乗り換える際、通話をメインで選ぶなら、とにかく「料金」がお得であるサービスを選ぶことがポイントです。
まずは通話プランの月額料金に注目し、次に通話の使い方からオプションを選びます。
「長く通話することが多い」、「あまり使わないけれど通話用の格安SIMが欲しい」、「通話時間は短いが回数が多い」など、自分の通話スタイルが分かってくると、格安SIMの通話オプションは選びやすくなります。
自分にとって最適な格安SIMを選んで、よりスマホの通話をお得にしてください。