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SIMフリー iPhoneの特徴・注意点|購入・SIMロック解除方法まとめ

更新日:2020.06.12

iPhoneをそのまま使って乗り換えようとしたとき「SIMロックされている」と言われ、乗り換えられなかったり解除の手続きが必要だったりと戸惑う人が多いようです。ここではiPhoneのSIMフリーとは何か、そもそもSIMとは何かを解説します。

多くのスマートフォンユーザーがiPhoneを利用していますが、iPhoneは高価なので簡単に買い換えられるものではありません。

利用料金を節約するために格安SIMに乗り換えようとすると、今度は「SIMロック」のせいでうまくいかない場合があります。

この記事では、iPhoneを含めたスマホの「SIMとは何か」から、SIMフリーのiPhoneをどのようにして手に入れるか、どのように使えばいいのかを詳しく解説します。

SIMとは何か

SIMとは何かということから解説を始め、次によく話題になるSIMロックやSIMフリーについても詳しく説明していきます。

SIMとは通信を使うためのしくみ

SIMとは、多くの場合「SIMカード」を指します。SIMカードは、ドコモやソフトバンクなどの通信サービスを提供する会社が、その通信ネットワークを利用できる「証明書」のようなものだといえます。

SIMカードには契約者の識別番号や電話番号など多くの情報が記録されており、それをスマホなどの通信機器にセットすると通信が利用できるようになります。

SIMカードはこれまで情報が書き込まれたICカードが主流でしたが、最近ではクラウド上にだけ存在する「クラウドSIM(eSIM)」サービスが提供されるようになりました。

クラウドSIMはネットにつながればいつでもどこでもダウンロードできるため、申し込んでSIMカードが到着するまで待つ必要がなく、すぐ利用できるというメリットがあります。

2020年4月にサービスを開始した楽天モバイルの販売している端末「Rakuten mini」はクラウドSIMのみに対応しており、WiFiを使って端末にSIMデータをダウンロードすることで利用開始できます。

このように、SIMはスマホや携帯電話で通信を利用するために必須のしくみ、またはICカードであるといえるでしょう。

SIMロックとSIMフリー

SIMには個人情報などだけでなく、端末の機能を「制限」する情報も書き込まれています。

ここでいう制限は、契約した通信会社のネットワーク以外は使えない、また通信会社の販売する端末が自社のネットワークしか使えないというもので、これを「SIMロック」と呼びます。

例えば、ソフトバンクのSIMロックがかかったiPhoneをドコモに持っていき、契約してSIMカードをセットしたとしても、このままではソフトバンク・ドコモ両方のネットワークは利用できません。

しかし、iPhoneのSIMロックをあらかじめ解除しておけば、ドコモはもちろんauでも有効なSIMカードをセットすれば利用できます。

このSIMロックを解除したiPhoneを「SIMフリー」iPhoneと呼ぶのです。

SIMに設定されているネットワーク制限を解除したiPhoneは、どのようなSIMカード、通信ネットワークでも使えるようになります。ただし、そのiPhoneがきちんと動作確認されている通信会社に限ります。

▼SIMチェンジでは、「SIMカードとは」についてさらに詳しくご紹介しています。SIMカードの種類なども知りたい方はこちらもご一読ください。

SIMフリーiPhoneのメリットとデメリット

SIMフリーiPhoneは一見すると通信会社を幅広く選べるなどメリットばかりのように感じられるかもしれませんが、デメリットもあります。

メリット

SIMフリーiPhoneのメリットは、なんと言っても通信会社を自由に選べることです。

料金は高くても通信品質が高く信頼性が高い大手通信会社から品質はやや劣るものの料金が格安の通信会社まで幅広く選べるというのは、より自分に合ったサービスを見つける上での大きな利点といえます。

最近では格安の通信会社が独自のサービスを提供しており、それぞれ特色があります。今後もサービスは多様化していくことが考えられますので、このメリットはより大きな意味を持つことになるでしょう。

デメリット

iPhoneは、同じモデル・タイプで同じメモリ容量であってもアップルと通信会社各社で販売される価格は違います。

また、通信会社によっては独自の割引キャンペーンを設けることもあり、決して「どこで買っても同じ」ではありません。分割払いならその分割手数料や、万が一トラブルが生じた際の補償オプションの金額も異なります。

初めからSIMフリーiPhoneを買うなら原則アップルから買うしかありませんが、そうするとこれらの割引やキャンペーンによる特典は受けられません。

また、契約した格安SIM通信会社の提供する通信品質が、速度や安定性などiPhoneの能力を充分発揮できない可能性もあります。

SIMフリーiPhoneは、使い方や契約する通信会社のサービスの料金などを総合的に検討した上での選択肢の1つであるといえます。

SIMフリーiPhoneを手に入れる方法

SIMフリーiPhoneを手に入れるには、最初からSIMロックのかかっていないiPhoneを買う方法と、通信会社の販売しているiPhoneをSIMロック解除する方法があります。

新しくSIMフリーiPhoneを買う

SIMフリーiPhoneは、新品なら通常はAppleから買うしかありません。しかし、中古や新品同様品であれば、リサイクルショップやオークション、フリーマーケットなどを通して買うという方法もあります。

Appleから買うなら心配はありませんが、それ以外から買うなら買おうとしているiPhoneにSIMロックがかかっていないか、バッテリーはどのくらい消耗しているかなどには注意する必要があります。

また価格についても注意すべきです。同じモデル・メモリ容量で安いものを衝動買いしたり、あわてて高値で買ってしまったりすることは、できるだけ避けるようにしましょう。

購入店舗独自の「動作保証期間」があれば、ある程度の品質は安心できるかもしれません。心配なことはすべてスタッフに尋ねるなどして、厳選するようにしましょう。

手持ちのiPhoneのSIMロックを解除する

通信会社から買ったiPhoneは、原則としてSIMロックがかかっています。しかし、多くの場合は契約して一定期間が経過すればSIMロック解除手続きすることが可能となり、いつでも解除できるようになります。

通信会社から買うiPhoneは通信会社のキャンペーンや割引などを受けられるため、お得に手に入ることがあります。SIMフリーiPhoneを手に入れるために一定期間の契約をすると考えてもよいでしょう。

ただし、このSIMロック解除手続きは通信会社それぞれで方法や適用条件が違います。いずれの場合でもSIMロックがかかったまま解約するとシムロック解除の手続きが複雑になるので、あらかじめ確認しましょう。

ドコモのSIMロックの解除方法

ドコモのSIMロック解除適用の条件は2点です。

  • 2015年5月以降に発売されたiPhoneである
  • 購入から100日以上経過している、または100日未満だが、端末の代金は支払い終えている

SIMロック解除するには次の3つのいずれかの方法で手続きします。

  1. My docomoから自分で手続き(手数料無料)
  2. ドコモ携帯からは「151」に、一般電話からは「0120-800-000」に電話する(手数料3,000円)
  3. ドコモショップで手続き(手数料3,000円)

しかし、一部の機種は限られたドコモショップでしか解除できません。ドコモショップを利用する場合は、あらかじめ電話などで確認しておきましょう。

auのSIMロックの解除方法

auのSIMロック解除の適用条件は4つです。

  • 2015年5月23日以降に発売されたiPhoneである
  • そのiPhoneを契約者が購入した履歴がある
  • ネットワーク制限中ではない(料金滞納などでネットワーク利用が制限されていない)
  • 購入から100日以上経過している、または100日未満だが端末代金を一括で支払っている

解除手続きは次の2つのどちらかで行います。

  1. My auから自分で手続き(契約中のユーザーのみ可能で手数料無料)
  2. auショップで手続き(手数料3,000円)

ソフトバンクのSIMロックの解除方法

ソフトバンクのSIMロック解除の適用条件は2つです。

  • 2015年5月以降の発売されたiPhoneである
  • 購入から101日以上経過している、または101日未満だが端末代金を支払い終えている

解除手続きするには次の2つの方法があります。

  1. My Softbankから自分で手続き(契約中のユーザーのみ可能で手数料無料)
  2. ソフトバンクショップで手続き(手数料3,000円)

中古でiPhoneを購入する

中古で購入したiPhoneにSIMカードを差し替えて使用するという方法があります。

端末の状態によっても異なりますが、定価の2~5割ほどの値段で購入できるのがメリットです。

メルカリやオークションなどで購入することも可能ですが、iPhoneを購入するのに抵抗がある人もいるのではないでしょうか。

そういった場合はイオシスなどの中古スマホ販売ショップで購入するのがおすすめです。

イオシスなら商品の状態も確認でき、届いてから不具合があったなどの心配もありません。

イオシスを詳しくみる

また、格安SIM会社のIIJmioでは中古iPhoneやiPadの販売も行っています。

SIMフリーiPhoneを格安SIMで使うには

SIMフリーiPhoneを格安SIM通信会社と契約して使うなら、まずは、そのiPhoneの正常動作が確認されているかどうかを公式Webサイトなどで確認しましょう。

中には「SIMロックされていても契約できる」と謳っている場合もありますが、それは、そのSIMに合った回線も選べるという意味です。ロックされていてもどの回線も選べるわけではないことに注意しましょう。

おすすめ格安SIM4選

ここでは、SIMフリーiPhoneが使えるおすすめの格安SIM通信会社を紹介します。それぞれ料金や特徴が異なるので、自分に合ったものをじっくりと見極めて選びましょう。

IIJmio

出典:IIJmio

IIJmioは家族間でデータシェアできたり、余ったデータを翌月に繰り越せるなど利用者にとって便利なサービスが充実しています。

さらに「みおふぉんダイヤル」では基本料が0円で通話料が50%お得になるサービスも実施しています。

また、IIJmioはAランク品以上の「美品」といわれる商品に厳選したiPhoneやiPadの中古販売を行っています。

保証期間は購入後30日、動作不良がある場合は交換が可能です。ただし、バッテリーの寿命など保証の対象とならない項目もあるので、事前に保証条件については確認しておきましょう。

音声機能付きSIM
タイプA・D
データ通信専用SIM
タイプD
SMS機能付きSIM
タイプA
SMS機能付きSIM
タイプD
ミニマムスタートプラン(3GB)1,600円900円900円1,040円
ライトスタートプラン(6GB)2,220円1,520円1,520円1,660円
ファミリープラン(12GB)3,260円2,560円2,560円2,700円

IIJmioを契約する!

ワイモバイル

ymobile

出典:ワイモバイル
※詳細はワイモバイルの公式サイト(https://www.ymobile.jp/store/)でご確認ください。

ワイモバイルはソフトバンクのネットワークを使った通信サービスです。料金はシンプルな3タイプだけです。音声通話もデータ通信もすべて含んだ金額で、契約年数の縛りもありません。

SMR
高速データ通信容量3GB9GB14GB
契約後1年間の高速データ通信容量4GB12GB17GB
1回10分以内の国内通話が何度でも無料
基本となる月額料金2,680円3,680円4,680円
新規加入割引(契約翌月から6ヶ月間)-1,000円-1,000円-1,000円
おうち割光セット(A)での割引-500円-500円-500円
最安料金1,480円2,480円3,480円

ワイモバイルは、データ通信と音声通話の両方を使っている場合や、ソフトバンク光やSoftbank Airなどのインターネット回線を使っていると、よりお得に利用できます。

動作が確認されているのは、iPhone5s以降のSIMフリーiPhone全モデルです。

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UQモバイル

au PAY残高還元出典:UQモバイル

UQモバイルもシンプルな料金設定です。現在データ増量キャンペーンが行われており、プランごとに1〜3GB、13ヶ月間毎月利用できるデータ容量が増量されます。

SML
月額料金1,980円2,980円3,980円
基本データ容量3GB9GB14GB
データ増量キャンペーン適用のデータ容量4GB12GB17GB

うれしい特徴は、毎月の通信データ容量のうち余ったものは翌月に繰り越せることです。音声通話かけ放題は、別オプションで500〜1,700円の追加料金が必要になります。

動作確認されているのは、iPhone5以降からiPhone11の全モデルまでです。

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BIGLOBEモバイル

出典:BIGLOBEモバイル

BIGLOBEモバイルも格安SIMの中では料金の安い部類に含まれます。

3ギガプラン6ギガプラン12ギガプラン
月額料金1,600円2,150円3,400円
基本データ容量3GB6GB12GB

さらに2020年4月1日から複数のキャンペーンも開催されています。うまく利用すればかなりお得に使えるのでおすすめです。

  • 音声通話SIM特典:3ギガプランが半年間月額0円 初期費用も全額ポイント還元
  • 端末セット特典:対象スマホ同時申し込みで7,000円相当のポイントを還元
  • エンタメフリーオプション初回申込特典:初回申し込みで最大6ヶ月無料

動作確認済みのiPhoneは、SIMフリータイプでiPhone4sからiPhone11シリーズまでとされています。2020年4月25日現在、新たに発売されたiPhone SE(第2世代)の動作も確認されています。

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申し込み手順

有効とされる本人確認書類の種類や提出のタイミングなど細かな点が違うこともありますが、ここでは大まかな流れを解説します。

SIMカードのみを申し込む

SIMカードには3つのタイプがあり、最も大きな「標準SIM」、次に登場した「microSIM」、現在主流の「nanoSIM」に分かれます。SIMカードのみ利用するには、対応するSIMカードで契約する必要があります。

iPhoneは、iPhone4sがmicroSIM、それ以降のシリーズはnanoSIMに対応しています。申し込み前には、使用するiPhoneに対応するSIMカードのタイプを確認しましょう。

他にも海外や楽天モバイルで利用されている「eSIM(クラウドSIMともいう)」も新たに登場していますが、これにはiPhoneXRから対応しています。

SIMカードをiPhoneにセットする

SIMカードが届いたら、iPhoneにセットします。セットするときは必ずiPhoneの電源を切っておきましょう。

iPhoneの側面に小さな穴の開いたスロットがあるので、その穴に純正のSIMピンやクリップの端を差し込み、少し力を入れて押し込むとトレイが出てきます。

あとはSIMカードをトレイにセットして元の通りにスロットに差し込み、電源を入れればセット完了です。

トレイにセットするときカードの裏表が気になるかもしれませんが、形が合うようにすれば間違いなくセットできます。

プロファイルをインストールする

SIMカードをセットしたら、新しく契約した回線でそのiPhoneを使えるようにするためのプロファイルをインストールします。

この手順は通信会社やiPhoneのシリーズによって異なるので、それぞれの設定方法を確認し手順に従って行いましょう。

SIMフリーiPhoneをお得に使いこなそう

数年前ならiPhoneは独自の大幅値引きや特典が大きかったため、SIMロックがかかっているものを大手通信事業者から買うのが一般的でした。

しかし、近年の制度変更により、より安く通信サービスを提供する事業者が現れました。端末の価格も競合するようになり、ユーザーがどこから買うかが自由に決められるようになりました。

今契約しているiPhoneのSIMロックを解除する、または思い切って新しいSIMフリーiPhoneを買う、このどちらにするのも自由です。

回線の乗り換えやその後のコスト、使いやすさについてしっかりと検討し、自分に合った形でお気に入りのSIMフリーiPhoneを快適にお得に使いこなしましょう。

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