iPhoneの技適マークとは?|確認方法を解説!SIMフリースマホの技適認証とは?

技適マークがないSIMフリースマホを使うことは禁じられています。技適とは?また技適の認証がされているかを確認する方法はあるの?iPhone・Androidそれぞれの技適マークの確認方法も解説します。技適について不安や疑問がある人はぜひ確認してみください。
この記事の目次
日本国内での使用が許可されているすべてのスマホには技適マークがあります。技適マークは電波法や電気通信事業法で定められた技術適合基準で認証されていることを示すマークで、国内での使用を許可されたスマホや携帯電話など電波を発するすべての機器に表示の義務があります。みなさんのスマホにもあるはずのマークです。iPhoneやスマホで技適マークを確認してみましょう。

出典:総務省 技適マーク、無線機の購入・使用に関すること
技適(技術適合証明・技術適合認定)とは?
技適とは技術基準適合証明、技術基準適合認定の2つの総称です。この2つまたはいずれかの認証を取得した機器には技適マークを表示する義務があります。
技術基準適合証明は電波法で定められた技術基準に適合すると証明すること。この証明がされていない機器を国内で無断使用することは電波法の違反となります。
技術基準適合認定は電気通信事業法で定められた技術基準に適合すると認定すること。認定されていない機器は電気通信事業者に接続を拒否されることがあります。
日本で販売されているスマホはこの2つの審査をクリアしているので、国内で通信に利用できるというわけです。
技適マークのないスマホを使うと罰せられる場合がある?
一部の無線機を除いて、技適マークがないスマホや通信機器で3G通信やLTE、WiFi、Bluetoothやその他の電波を利用することは法律で禁じられています。
技適マークのないままのスマホを利用すると電波法違反となり、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が課せられます。さらには電波法違反で公共性の高い無線を妨害した場合、5年以下の懲役または250万以下の罰金を課せられるようになります。
電波法に違反した機器が使われているかどうかは、電波自体は目に見えないため簡単には分かりません。万が一何かのトラブルが起きた際に、特別な機器を用いてその発信源を特定することで逮捕に至る場合があります。トラブルを避けるためにも技適マークの無い機器は利用しないようにしましょう。
技適マークのないSIMフリースマホも売られている
格安SIMの普及とともに人気が上昇しているSIMフリースマホ。SIMフリースマホには海外製の物が多くあります。日本の家電量販店やMVNOなどが販売しているスマホであれば基本的に問題ありませんが、Amazonなどのショッピングサイトや電子機器の通販ショップなどで扱われているSIMフリースマホの中には海外から日本に輸入して技適の認証を受けていないものがあります。
日本と同じ機種が海外でも売られている場合であって、海外版と国内版では対応する周波数帯などの無線に関する機能が違う場合があります。そのため、輸入をして日本に持ち込んだ機種には技適マークがない場合があります。まったく同じ機種であれば大きなトラブルになることは少ないと思いますが、技適マークがない機種を国内に持ち込んで利用するのは電波法違反になる可能性が高いので避けたほうが良さそうです。


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技適の認証を受けていないスマホで起こるトラブルとは
技適の認証がないスマホを国内で利用すると、どのようなトラブルが起こるのでしょうか。総務省の電波利用ホームページでは以下のように説明されています。
電波は多くの人が利用しており、現在の社会生活に欠かすことのできない重要なものですが、電波は有限希少ですので効率的に使って頂くために、使用するチャンネルや送信出力、無線機の技術基準など様々なルールが設けられています。
技適マークが付いていない無線機の多くは、これらのルールに従っていません。このような無線機を使用すると、知らずに他人の通信を妨害したり、ひいては社会生活に混乱を来すことになりかねません。
技適マークがない場合は他の電波に干渉してしまう恐れがあるということです。
例えば警察無線や救急、消防無線は特定の電波帯を設けられており、その電波をスマホで利用することができないことになっています。しかし、技適マークがないSIMフリースマホの場合はその特定の電波にも干渉しないことが証明されていません。万が一警察無線や救急、消防無線が妨害されてしまうと社会に影響を及ぼすようになります。
iPhone・スマホの改造は電波法違反?
技適の認証を受ける際には、スマホの設計資料などを提出して問題がないか審査されています。スマホをもし改造してしまうと審査時の端末とは違うものとなってしまいます。そのため、改造した無線機から技適マークを除去することが義務付けられています。スマホのデコレーションなどは問題ありませんが、中身の改造をしてしまうと技適マークが無効となってしまうのはもちろん、故障などの際にメーカーによる保証もなくなります。分解や改造はしないようにしましょう。
iPhone・Androidスマホでの技適マークの確認方法
それでは、自分が使っているスマホがきちんと技適の認証を受けているのかを確認してみましょう。また、通信販売やオークションなどでスマホを購入する際にも、販売者に念の為確認すると安心して購入・利用できるでしょう。
iPhoneではOS内で技適マークを確認できる
iPhoneの場合はデザインを守るために技適マークはOSの中に記載があり、画面で確認ができるようになっています。
iPhoneの場合は設定>一般>法律に基づく情報>認証に技適マークがあります。
Androidの技適マークの確認方法は機種によって異なる
Androidスマホの場合は技適マークを記載する場所にはルールが設けられているわけではないのでメーカーによってバラバラです。
Xperia SOL21は電池ボックス内に技適マークがありました。本体背面にある場合や、iPhoneのように画面に表示される場合もあります。
技適の取得状況は総務省のWEBサイトで確認できる
技適の認証番号がわかれば、総務省のWEBページで取得状況を確認できます。
手元にスマホがなくても認証番号を聞けば確認できるので、通販などでスマホを購入する際に心配であれば事前にきいて調べてみるといいでしょう。
このページで型番だけ入力するだけで調べることができます。
また技適マークを得られていないSIMフリースマホの場合、どうしてもそのSIMフリースマホを使い続けたい場合は個人的に技適認証試験を受けることは可能です。
ここで技適テストを受けることができます。
技適テストを受ける場合、費用が数万円とSIMフリースマホの設計資料等が必要になります。個人的にできると言っても、個人で費用や資料を集めて提出するのは困難な場合が多く、また質問等があった場合も答えられなければならないのでハードルは高いと思われます。
相互接続性試験
実際にスマホを利用するにあたっては、技適だけではなくさまざまな審査があります。例えば、キャリアで販売されているスマホは「相互接続性試験」をクリアして販売されています。
相互接続性試験はスマホがキャリアの電波に合致し通信が問題なく可能であるかどうかをテストします。このテストをクリアしたスマホは指定するキャリアで問題なく通信が行えることを認められます。SIMフリースマホはこの認定を行っていない場合も多いので注意しましょう。
海外からの渡航者と技適問題
海外から旅行してきた人は技適マークのないスマホを使っています。ではその場合、日本でわざわざ技適マークのあるスマホに買い替えて使う必要はあるのでしょうか? せっかくのSIMフリースマホでも、渡航先にあわせて買い替えなくてはならないなら不便です。
実は、海外から持ち込んだWiFi端末やスマホ、ゲーム機は一定の条件を満たせば国内でも利用できるようになっています。
また、スマホの国内使用にあたっては日本の事業者での国際ローミング利用するか、日本の事業者のSIMカードを利用することも条件になっています。
技適の認証マークを確認して、安心してスマホを使おう
技適マークのないSIMフリースマホやiPhoneを使って通信を行うことは法律で禁じられています。海外直輸入などで安く売られているスマホや珍しいSIMフリースマホを利用する場合は技適マークがあるかどうか、技適認証が済んでいるかどうかを確認してから購入しましょう。
不安な場合は、Apple正規店や格安SIMとのセット、キャリアで購入すれば、技適取得済みのスマホやiPhoneを入手できます。