デュアルSIMをiPhoneで使う場合のメリットと方法|対応機種を紹介

1台のiPhoneに2枚のSIMカードを挿入して、2つの電話回線を使えるデュアルSIMの利点と使い方を紹介します。頻繁に海外へ行く人や、デュアルSIMの利点をよく知っている人は必需品だと言います。購入を検討している人は、デュアルSIM対応のiPhoneも紹介していますので参考にしてください。
この記事の目次
1台のiPhoneに2枚のSIMカードを挿入して電話番号を2回線使用できるSIMカードが「デュアルSIM」です。
デュアルSIMカード対応のiPhoneを使えば、2枚のSIMカードを差し替えをせずに電話番号の切替ができます。
様々な利点があるデュアルSIMですが、意味や仕組みをよく知らない人も多いのではないでしょうか。ここでは、デュアルSIMの利点や使い方を紹介します。
デュアルSIMのメリットとは
デュアルSIMのメリットは1つのスマートフォンで2つの通信会社のSIMカードを使える点にあります。使用するSIMカードによってメリットは大きく変わります。
また、海外に旅行へ行ったり出張の機会が多い人は、現地の通信業者のデュアルSIMを契約することで通信料金を抑えられる場合があります。
1台のiPhoneで2つの電話番号が使える
デュアルSIM対応のiPhoneに2枚のSIMカードを挿入して、メインとサブの電話回線をカードの差し替えをせずに使えます。
例えば、1台のiPhoneでビジネス用とプライベート用の電話回線を使い分けできます。
通話とデータ通信の使い分けが可能
データ通信を多く使用する人は格安SIMにして通信料を抑えたり、通話は大手キャリアにするといった使い分けができます。
また、海外旅行や海外出張へいったときに日本の電話番号をメインにしつつ、現地の人と電話をするときやデータ通信をするときに現地のキャリアのSIMカードを使えばお得に使えます。
1回線でデータ通信と通話を契約するより料金が安くなる場合もある
データ通信と通話のSIMカードを別々のキャリアと契約し料金を抑えることができます。
1,2回線とも料金がかかるので矛盾しているように感じますが、2回線目に大手キャリアと比較してデータ通信料の安い通信会社を選べば節約が可能です。
例えばデータ通信用のSIMを検討する場合、格安スマーフォンサービスを行っているIIJmioのeSIMプランの「ライトスタートプラン」は月額1,520円で6GBまで使えます。
大手キャリアのデータ通信料と比較すると3割程度、節約できます。
海外でも割安でデータ通信ができる
海外でデータ通信をするときに、日本の通信会社と契約した回線を使うと支払いが高額になります。また、海外での通信に格安SIMが対応していないところもあります。
「海外旅行用のプリペイドSIM」を2枚目のSIMカードとして追加すると、海外でのデータ通信が割安で行えます。しかし、この方法は初心者には難しいので十分調べて理解を深めたうえで行いましょう。
海外用のSIMカードは家電量販店で購入できます。
海外に滞在するときは、通話用のSIMカードを日本で使っているものにして国際電話のみで使い、データ通信用を「海外旅行用のプリペイドSIM」という組み合わせで使います。
日本で使っているSIMは「海外ローミング」の設定をオフにしないと高額な請求がくる場合があるので注意しましょう。
繋がりにくいエリアをもう1つの回線でカバーできる
通信が不可能な地域でも2つの違うキャリアの回線を持っていれば片方の回線に通信障害が起こった場合でも、サブ回線を使えば通信を維持できます。
キャリアによっては場所によって繋がりやすい地域とそうでない地域があります。デュアルSIM対応のスマートフォンを使えば、SIMを切り替えることができるので接続のクオリティーを試すこともできます。


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通信速度での不便が解消しやすい
動画を見たり、ビデオ電話をする機会が多い人はデータ通信の速度制限に早くかかってしまうこともあるでしょう。頻繁に容量の大きいデータ通信のやり取りをすると通信速度制限にかかりやすくなります。
また、格安SIMは使用者が増えたり、トラブル発生時に通信速度が遅くなることがあります。
片方の回線の速度が低下したら、もう片方の回線に切り替えれば速度制限のリスクを避けて使用できます。
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iPhoneのデュアルSIM対応おすすめ端末
デュアルSIMは通常の1回線だけを使用するよりもバッテリーの消費が激しくなります。常に携帯のバッテリーを携帯するか、バッテリーの容量が大きい端末を選びましょう。
また、デュアルSIMに対応できるスペックを持ち合わせているか、自分の用途にあった性能を持ち合わせているかを判断して選びましょう。
iPhone SE(第2世代)
iPhone SE(2世代)の良さは価格の安さで、アップルの公式サイトでは44,800円から販売されています。今使っているスマートフォンを下取りに出せば29,800円から購入できます。
iPhone SE(2世代)のスペックは以下の通りです。
- ディスプレイ:4.7インチ
- バッテリー:iPhone8とほぼ同じ駆動時間
- CPU:A13Bionicチップ
- OS:iOS13
- SIMカード:デュアルSIM(nano-SIM、eSIM)
IEC規格60529に基づくIP67等級なので、防塵・防水にも対応しています。
iPhone 11 Pro Max
iPhoneシリーズの中で最もカメラの性能がよい機種がiPhone 11 Pro Maxです。トリプルカメラシステムを搭載し、拡張ダイナミックレンジで60fpsの4Kビデオが撮影できます。
iPhone 11 Pro Maxのスペックは以下の通りです。
- ディスプレイ:6.5インチ
- バッテリー:Phone XS Maxより最大5時間長い駆動時間
- CPU:A13Bionicチップ
- OS:iOS13
- SIMカード:デュアルSIM(nano-SIM、eSIM)
IEC規格60529に基づくIP67等級なので、防塵・防水にも対応しています。
iPhone 11 Pro
iPhone 11 Pro Maxとの違いは、ディスプレイのサイズが違うことです。バッテリー駆動時間はiPhone 11 Pro Maxに比べてやや劣りますが内臓されたアプリやカメラの性能はほぼ同レベルです。
iPhone 11 Proのスペックは以下の通りです。
- ディスプレイ:5.8インチ
- バッテリー:iPhone XSより最大4時間長い駆動時間
- CPU:A13Bionicチップ
- OS:iOS13
- SIMカード:デュアルSIM(nano-SIM、eSIM)
IEC規格60529に基づくIP67等級なので、防塵・防水にも対応しています。
iPhoneの各モデルを比較した記事はこちらをご一読ください。
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iPhoneでデュアルSIMの使い方
2つの電話番号を通話用とデータ通信用に分けて使い分けられます。いつもかける番号には、相手が混乱しないように毎回同じ回線から電話ができるように設定できます。
また、エリアによってデータ通信をするときに安定している回線に自動で切り替える設定ができます。設定の手順などを見ていきましょう。
いつも使う電話番号の回線を指定する
電話をかけるときに、回線を毎回選択する必要はありません。デフォルトでは一度電話をかけた電話番号は次に同じ相手にかける場合、最初にかけた回線が使われます。
一度もかけたことのない相手には設定したデフォルトの回線が使われます。回線を指定して連絡先に電話をかけたい場合は以下の設定で対処できます。
- 連絡先を選択する
- 「有線モバイル通信プラン」を選択する
- 指定した連絡先で使いたい回線を選択する
データ通信用の回線を変更する
通信の安定している回線でデータ通信を行いたい場合に、回線を切り替えることができます。回線を指定して使いたい場合と、自動で安定した通信の回線に切り替える方法です。
データ通信用の回線を指定したい場合は以下の手順を実行します。
- 設定アプリを開く
- モバイル通信を選択する
- モバイルデータ通信を選択する
- データ通信に使いたい回線を選択する
通信が安定している回線に自動で切替をするように設定する手順は以下の通りです。
- 設定アプリを開く
- モバイル通信を選択する
- モバイルデータ通信を選択する
- 「モバイルデータ通信の切り替えを許可」をオンにする。
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iPhoneでデュアルSIMを使う場合の注意点
便利そうなデュアルSIMですが、使い方にいくつか気を付けておきたい点があります。
また、デュアルSIM対応のiPhoneを選ぶときにも、使うSIMカードのサイズなどを確認しておく必要があります。
デュアルSIMを契約する前に、通信会社のiPhoneプランがeSIMによるデュアルSIMに対応しているか確認する点も大きなポイントです。
iPhoneのSIMロック解除が必要
1台のiPhoneで2つの通信事業者を使う場合には、SIMロック解除がされたiPhoneが必要です。解除されていないiPhoneを使う場合は、2回線とも同じ通信業者でなければ利用できません。
詳しく知りたい場合は契約先の通信業者に問い合わせてみましょう。
一度に利用できるのは1つのネットワークだけ
日本で販売されているデュアルSIM対応のiPhoneはシングルスタンバイのデュアルSIMです。
2つの回線を同時にネットワーク接続することはできません。利用できるのは1つだけです。片方の回線を使っている場合、もう一つの回線は「圏外」と表示されています。
SIMカードのサイズには種類がある
SIMカードには「nanoSIM」「microSIM」「標準SIM」と3つの種類があります。デュ「アルSIM対応のiPhoneを購入するときには契約したSIMカードのサイズと照らし合わせましょう。
2枚のSIMが入っても1枚ずつ違う規格のSIMがセットされるようになっている場合があるので、事前にどのサイズのSIMが入るか確認が必要です。
また、SIMのスロットがメモリーカードと併用になっているデュアルSIM対応のiPhoneがあるので普段メモリーカードを使っている人はスロットが併用になっていないものを選びましょう。
iPhoneのプランがeSIMによるデュアルSIMに対応しているか確認する
デュアルSIMを使う場合、契約する通信業者のプランがeSIMによるデュアルSIMに対応している必要があります。申し込みをする前に、通信業者に確認をしましょう。
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デュアルSIMを使ってiPhoneをさらに便利に使おう
デュアルSIMのメリットと注意点またはデュアルSIM対応のiPhoneについて紹介しました。
現在のところ、iPhone Ⅹシリーズ以降の機種以外はデュアルSIMに対応していませんが、日本のグローバル化が進むにつれてデュアルSIMの需要は増えていくと考えられます。
それと同時にデュアルSIMに対応したiPhoneも増えるでしょう。
日本の通信会社と契約したSIMカード以外に「海外旅行用のプリペイドSIM」を使えば、海外でも通信料を安く抑えることができ、日本にいる知人や家族と連絡を多く取れます。
また、ビジネス用とプライベート用のスマートフォンを2台持っている人は1台に集約して使えます。うっかりどちらかを失くしてしまう心配も減らせるでしょう。
ここで紹介したデュアルSIMの利点を生かして、今よりも便利にiPhoneを使いましょう。