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Mbpsの読み方や定義とは?快適な通信速度やネット契約時の注意点を解説します

更新日:2024.02.09

プロバイダのホームページなどで「Mbps」という単位を目にしたことがあるでしょう。しかし、具体的な意味はわからないという人は少なくありません。Mbpsとは何なのか、通信速度の単位の意味や快適な速度の目安についてわかりやすく解説します。ネットを契約する際の参考にしてください。

インターネットプロバイダやルーターの製品ページを見ていると「Mbps」という単位が目につきます。

速さを表していることはなんとなく想像できるかもしれませんが、読み方や意味はよくわからないという人も多いでしょう。

「Mbps」は簡単にいうと1秒間にどれだけの情報を転送できるかを意味します。

快適な速度はどの程度なのか、速度が遅い原因は何かについてもお伝えするので、ネットを申し込む前の参考にしてください。

Mbpsとは?KbpsとGbpsとの違いは?

Mbpsは通信速度を表す際に用いられるものです。他にもKbpsやGbpsなどもあります。

ここではそれぞれ「Mbps」「Kbps」「Gbps」の違いを詳しく解説します。

各定義がわかると通信速度をイメージしやすくなるので、ぜひ覚えておいてください。

Mbpsとは?読み方と定義

「Mbps」はMega bit per second(メガビットパーセコンド)の略です。

「bps」は通信におけるデータ転送の速度を表す単位です。1秒間に何bit(ビット)のデータを転送できるかを意味します。

bpsはネットワークの回線速度の他、映像・音声のデータ圧縮の際に用いられるビットレートを表すときにも使用されるものです。bpsの数値が大きいほど高速な通信を意味します。

Mbpsの単位はWiMAXやポケットWiFi、ADSLなどの通信サービスで目にすることが多いでしょう。

GbpsとMbpsとKbps単位の違いは

プロバイダのホームページや製品紹介ページで「Gbps」「Mbps」「Kbps」それぞれの単位を目にすることもあるでしょう。

bpsは通信速度の基本となる単位なので、ポイントは「G」「M」「K」の意味を知ることです。

Kbps

Kbps(キロビットパーセコンド)の「K」はキロのことでbpsの1,000倍の単位です。

「1Kbps=1000bps」と覚えてください。(※コンピュータ上では1Kbps=1,024bpsで表しますが、初心者にわかりやすいよう1,000bpsとしています)

インターネットサービスが始まった当初は快適な速度として使用されていた単位ですが、現在ではWiMAXやポケットWiFiの速度制限時に到達する速度の単位として目にします。

Mbps

Mbpsの「M」はメガを意味します。Kbpsの1,000倍の速度です。「1Mbps=1000Kbps」と覚えてください。

格安SIMやWiMAXの通常速度として、よく目にする単位です。

Kbpsと異なり、Mbpsは現在のインターネット回線サービスでは速い部類の速度です。動画視聴やネットサーフィンも快適に楽しめます。

Gbps

Gbps(ギガビットパーセコンド)の「G」はギガを意味します。速度はMbpsの1,000倍です。

光回線で目にする単位です。この速度が出ればかなり快適にインターネットが使えます

近年では最大10Gbpsの光回線も登場しています。

MbpsとMB/secの違いは

Mbpsと間違えやすい単位に「MB/sec」があります。これはmegabytes per second(メガバイトパーセコンド)の略でありMbpsと意味は異なるものです。

MB/secは、1秒間に何メガバイトのデータを転送できるかを表します。HDDやSSDのデータ速度を示す際に使用されることが多いです。

MbpsとMB/secは「ビット」と「バイト」の違いがあります。bitはデータ量を表す最小単位であり「1byte=8bit」に換算します。

上り速度と下り速度の違いは

プロバイダの製品ページを見ると、下り最大●Mbpsや上り最大●Mbpsのように「下り」と「上り」の表記があります。

通信速度を理解する上で、それぞれの意味を知っておくことは大切なので覚えておきましょう。

下りの意味

「下り」はダウンロード(受信)を意味します。画像を見たり動画を視聴したりする場合は、下り速度が速いことが重要です。

インターネット上からファイルやアプリをダウンロードする際も受信の速度、つまり下りが関係していることを覚えておいてください。

下り速度が遅いとページの切り替わりに時間がかかったり、動画がなかなか再生されなかったりとストレスの原因になります。

そのため、インターネットサービスを選ぶときは下りの速度に注目しましょう。

下りが関わる主な用途

  • 動画視聴
  • メールの受信
  • Webサイトの閲覧

上りの意味

「上り」はアップロード(送信)を意味します。

メールの送信だったりファイルをインターネット上にアップロードしたりする際は、上り速度が速いとスムーズです。

上りが関わる主な用途

  • メールの送信
  • SNSへの写真アップロード
  • Webサイトの更新
  • YouTubeへの動画アップロード

このように何かを送信する行為が上りの役割です。

快適な通信速度は何Mbps?どれくらいが普通なの?

快適にインターネットを楽しむためには通信速度が速いことが重要ですが、どれほどの速度が出ればよいのか疑問に思うかもしれません。

ここでは「Mbps」に注目し快適な速度と回線種類の関係を解説します。

速度状況条件回線種類
100Mbps~10Gbps十分に速い光回線4G LTEや5G,WiMAX回線
320Mbpsケーブルテレビ回線(CATV)
100Mbps
20Mbps~100Mbps実用的な速さ電話回線(ADSL)
20Mbpsやや遅い動画視聴なら必須速度
10Mbps遅いメールやWebの閲覧なら必須速度
1Mbps

現在のインターネット回線サービスの中でも速度にこだわるなら光回線や4G LTE、WiMAXがねらい目です。

特にこだわりがないならADSLも選択肢のひとつとなります。しかし、ADSLのサービスは縮小傾向にあり将来的には廃止の流れです。

その点も踏まえ慎重に回線は選びましょう。

通信速度の調べ方

回線事業者のホームページを見ていると最大速度~Mbpsのように「最大速度」と表記されているのに気づくでしょう。

最大速度は理論上の速度であるため、実際の速度(実効速度)ではありません

インターネットを提供するほとんどの事業者は「ベストエフォート型」のサービスを採用していることがその理由です。

ベストエフォートは「最大限の努力」を意味する言葉であり、よほど最良な条件が揃わない限り最大速度は出ないのです。

通信速度をリアルタイムに知るには、ブラウザ上で測定可能なスピードテストを利用するのがおすすめです。

BNRスピードテスト」は最もポピュラーなサイトであり、下りと上りの速度をそれぞれ計測できます。

YouTubeなどの動画視聴

動画サイトYouTubeを視聴するのに最低限必要な速度は、YouTubeのシステム要件を見ると「0.7Mbps」と記載されています。

しかし、より高画質の動画を視聴するためにはさらに速度が必要です。例えば、4K動画の視聴で推奨されている速度は20Mbpsです。

光回線なら確実ですが、WiMAXでも十分視聴可能です。ADSLだと高画質の視聴は厳しい感じです。

オンラインゲーム

オンラインゲームを楽しむ目的でインターネット回線を選ぶなら光回線がベストです。オンラインゲームは概ね5Mbpsが最低限必要な速度といわれます。

そのため、WiMAXでも速度は十分です。しかし、光回線と比べてPING値が高いためFPSなどのスムーズな動きが求められるゲームをプレイするのは向きません。

快適にオンラインゲームを楽しむためにはPING値も意識しなくてはいけないのです。

Twitter・Facebook・InstagramなどSNS

SNS(Twitter・Facebook・Instagramなど)を快適に利用する速度は概ね1Mbps~3Mbpsです。

テキストメッセージが中心となるTwitterでは、上り1Mbps出ていれば特に問題なく使えます。写真のアップロードとなると、上り3Mbpsは必要でしょう。

SNSの利用をメインでインターネット回線を選ぶなら、ケーブルテレビ回線(CATV)でも十分です。

ホームページなどテキストベースのウェブ閲覧

ホームページの閲覧で必要な速度は1Mbps~10Mbps程度と考えてください。

テキストベースのページなら特別速くなくても問題ありませんが、画像や動画が多いページではある程度の速度が必要です。

ネットサーフィンを楽しむ目的でインターネット回線を選ぶなら、ケーブルテレビ回線(CATV)やADSLでも十分です。

電話回線(ADSL)は廃止予定

月額2,000円程度で利用できる電話回線(ADSL)は、光回線と比較しコストを抑えられるため未だ利用する人もいます。

しかし、ADSLは2023年1月に廃止されることがすでにNTT東西日本よりアナウンスされています。

近年光コラボが登場し利用しやすい金額となったこと、屋内・屋外で使えるモバイルインターネットが登場したことなどで利用者が減った影響です。

ちなみにNTT東西日本が提供するフレッツ光エリアでは廃止となりますが、それ以外のエリアは2023年以降も利用できるという話です。

通信速度が遅いときの原因は?

インターネットの速度が遅いとストレスを感じるでしょう。なぜ通信速度が遅くなるのか、その原因についてまとめました。

回線の問題

利用中の回線にアクセスが集中すると通信速度が遅くなります。

現在IPv4のIPアドレスを使用中なら、IPv6に変更すると速度が改善される場合があるので一度検討してみてください。

ただし、切り替えはすべての事業者で行えるわけではないため、可能かどうか問合せてみてください。

プロバイダの問題

そもそもプロバイダは通信の安定性に影響を与えますが、通信速度にダイレクトに影響するものではありません。

しかし、プロバイダの持つ設備や通信方式の違いによっては速度が遅くなることもあり得ます。プロバイダに原因がある場合は乗換えを検討しましょう。

WiFiの問題

「WiFi」の通信で電波干渉が起きていると、その影響で通信速度が遅くなる場合があります。WiFiで使用される周波数帯のひとつに「2.4GHz帯」があります。

これは電子レンジなど他の製品でも使用される周波数帯のため、電波干渉を起こす可能性があるのです。

他の電波との干渉が懸念される場合は、ルーターの周波数帯を「5GHz帯」に切り替えてみてください。

他の機器で使用されない周波数のため、通信が安定し速度が改善される可能性があります。

パソコンの問題

最新のOSを使用しているか、メモリは不足していないかを確認してください。

また、ブラウザのキャッシュが溜まっていても速度低下の要因となるため、定期的にクリアすることが大切です。

接続機器の問題

例えばWiMAXには利用可能なエリアが決まっており、使用する場所によっては電波の受信感度が鈍くなり快適に通信できない場合もあります。

また、速度制限を受けている場合も本来のパフォーマンスを発揮できないため速度が落ちます。

まずは現在使用している機器の状況に目を向けることも大切です。

通信速度の速いおすすめポケットWiFiは下記の記事で解説しています。

まとめ

より快適にインターネットを楽しむためにも通信速度の単位に目を向けることが重要です。

MbpsやKbpsなどの意味がわかれば、「いつもより遅いな、何か問題が起きているのかな」といった判断ができます。

なお、通信速度には「下り」と「上り」があり、それぞれ異なる役割を持つことも覚えておきましょう。

今回解説した速度の知識を回線選び、および問題解決に活かしてください。

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