Android One(アンドロイドワン)とは?|価格・スペックを徹底解説
Y!mobile(ワイモバイル)で契約できるAndroid One(アンドロイド ワン)をご存じですか?Android One(アンドロイド ワン)はGoogleがメーカーと協力して作るシンプルかつベーシックなスマホで、低価格にも関わらず充実したスペックで人気です。最新のAndroid Oneを徹底解説します。
この記事の目次
ワイモバイルではGoogleが世界的に展開するスマホブランド「Android One(アンドロイド ワン)」の契約ができます。今回はAndroid Oneとは一体どんなスマホなのか、ほかのスマホと何が違うのか、ワイモバイルで販売しているAndroid Oneの機種を一挙紹介します。Android Oneの契約を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
Android One(アンドロイド ワン)はGoogleが自ら手掛けるスマホ
最初に、ワイモバイルで契約できるAndroid Oneの概要についてみていきましょう。
Android Oneとは主にアジア・アフリカ地域の開発途上国などでの携帯電話やネット利用の普及を目的に、Googleが各国のパートナー企業と協力してその国の特徴や市場のニーズに合わせて企画・製造しているローエンドからミドルレンジ寄りの低価格帯スマホです。
GoogleがこのようなAndroid Oneを作る目的としては「今以上にAndroidを搭載するスマホを世界的に流通させたい」ということがあります。
スマホはOSにAndroidを搭載したスマホとiOSを搭載したiPhoneと大きく2つに分かれますが、開発途上国や新興国ではiPhoneは高過ぎてなかなか流通しにくいという現状があります。そこでGoogleが主導して低価格帯で購入できるスマホを作り、Androidを一気に普及させようというわけです。
Android Oneは2014年から販売されています。日本国内ではGoogleはワイモバイルをパートナーにして、Android 6.0のAndroid Oneから販売開始しました。
- 普通のスマホはGoogleのAndroid OSをいれて各メーカーがパーツの調達や本体を作ってるけど、Android OneはGoogleが本体を作る部分にも関係しているんだって。
ワイモバイルでAndroid One(アンドロイド ワン)を選ぶメリットとは
Android Oneには、Googleが手がけたスマホだからこそのメリットがあります。ワイモバイルで購入できるAndroid Oneを選ぶべき理由を紹介します。
Android One(アンドロイド ワン)は一定期間最新のアップデートが保証されている
AndroidやiPhoneといったスマホでは1〜2年ごとに新しいバージョンのOSが登場し、OSのアップデートが行われます。
Androidバージョンアップ例
- 2016年8月「Android7.0(Nougat=ヌガー)」
- 2016年12月「Android7.1(Nougat=ヌガー)」
- 2017年8月「Android8.0(Oreo=オレオ)」
- 2018年8月「Android9.0(Pie=パイ)」
バージョンアップ以外にもセキュリティ上の問題が発覚した際には、不定期で「セキュリティアップデート」が実施されます。
Androidが新しくなれば使ってみたくなるものですが、最新版のOSが自分のスマホに提供されるかどうかは通常「あくまでもメーカー次第」です。スマホによっては機種にあわせてメーカーがOSをカスタマイズして利用しています。そのためメーカーが「○○にAndroid9.0を提供しよう」と準備をしてくれない限り使いたくても使えません。
この点、Android Oneは一定期間Googleによって最新のOSアップデートとセキュリティアップデートが保証されています。
保証
- OSアップデート:発売から最長2年以内に最低1回以上
- セキュリティアップデート:発売から3年間
いかにAndroid Oneとはいえ半永久的に最新のAndroidが提供され続けるわけではありません。通常OSのアップデートは年1回から2回程度行われますので、だいたい2年間は最新のAndroidを使えると考えてよいでしょう。また、セキュリティアップデートも発売から3年間は保証されているので、長期間安心して使えます。
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Android One(アンドロイド ワン)にプリインストールされているアプリは最低限
スマホを買うと最初からインストールされているアプリのことを「プリインストールアプリ」(プリインアプリ)といいます。
例えばdocomoでXperiaを買うと、「docomo製のアプリ」と「ソニー製のアプリ」がたくさんプリインストールされています。もちろん使うと便利なものも入っていますが、中には「絶対に使わないだろうな」と思うものも少なくありません。
しかし、Android OneにプリインストールされているアプリはほぼGoogle製で最低限のものに限定されており、余計なアプリがインストールされていません。
必要最低限のアプリですっきりとした状態でスマホを使いたい、という方には非常におすすめです。
- プリインストールアプリの多くはアンインストールできないものが多いよね…。使いもしないのに無駄に容量だけ使うんだよな…。
ワイモバイルの最新Android One(アンドロイド ワン)
現在ワイモバイルで販売されているAndroid 9.0搭載のAndroid Oneについて確認しておきましょう。また、少し前に発売された機種はワイモバイルのアウトレットなどで手頃な価格で入手できることがあります。気になる方はワイモバイルの公式サイトをチェックしておきましょう。
ワイモバイルで販売されるAndroid One(アンドロイド ワン)のスペック紹介
現在Android 9.0搭載のAndroid Oneは現在「X1」「X2」「X3」「X4」「X5」「S1」「S2」「S3」「S4」「S5」の10種類が販売されています。Android One X2、X1はアウトレット品
- 基本的には「Xシリーズ」のほうがハイスペックで価格帯もやや上、「Sシリーズ」はスペック的にはやや劣る廉価版、とイメージしてください。
主要な商品スペック一覧(OSはすべてAndroid 9.0搭載)
端末名 | X5 | X4 | S5 | S4 |
---|---|---|---|---|
メーカー | LG Electronics inc. | シャープ | シャープ | 京セラ |
発売日 | 2018年12月13日 | 2018年6月7日 | 2018年12月21日 | 2018年2月8日 |
画面サイズ・液晶 | 6.1インチTFT ディスプレイ 3,120×1,440(クアッドHD+) | 5.5型IGZO ディスプレイ 2,160×1,080(フルHD+) | 5.5型IGZO ディスプレイ 2,160×1,080(フルHD+) | 5.0型TFT ディスプレイ 1,920×1,080(フルHD) |
CPU | MSM8998(オクタコア)2.45GHz + 1.9GHz | SDM630(オクタコア)2.2GHz + 1.8GHz | SDM450(オクタコア)1.8GHz | Qualcomm® Snapdragon™ 430 (オクタコアCPU) |
RAM | 4GB | 3GB | 3GB | 3GB |
ROM | 32GB | 32GB | 32GB | 32GB |
カメラ画質(背面) | 1,600万画素 | 1,640万画素 | 1,200万画素 | 1,300万画素 |
カメラ画質(内面) | 800万画素 | 800万画素 | 800万画素 | 500万画素 |
micro SD スロット | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
SIMカード | nanoSIM | nanoSIM | nanoSIM | nanoSIM |
通信(LTE) | FDD-LTE/AXGP/3G | FDD-LTE/AXGP /3G | FDD-LTE/AXGP/3G | FDD-LTE/AXGP/3G |
下り最大通信速度(LTE) | 400Mbps | 292Mbps | 112.5Mbps | 112.5Mbps |
WiFi | 802.11a/b/g/n/ac (周波数帯域:2.4GHz&5GHz) | 802.11a/b/g/n/ac (周波数帯域:2.4GHz&5GHz) | 802.11a/b/g/n/ac (周波数帯域:2.4GHz) | 802.11b/g/n (周波数帯域:2.4GHz) |
Bluetooth | Ver.5.0 | Ver.5.0 | Ver.4.2 | Ver.4.2 |
赤外線通信 | × | × | × | ○ |
バッテリー | 3,000mAh | 3,100mAh | 2,700mAh | 2,600mAh |
入出力端子 | USB 2.0, Type-C | USB 2.0, Type-C | USB 2.0, Type-C | USB 2.0, Type-C |
サイズ (高さ×横幅×厚さ) | 153.0mm×72.0mm×7.9mm | 151.0mm×71.0mm×8.9mm | 148.0mm×71.0mm×8.1mm | 145.0mm×72.0mm×8.4mm |
重量 | 約158g | 約157g | 約149g | 約130g |
おサイフケータイ | ○ | ○ | × | × |
ワンセグ | × | ○ | × | × |
防水・防塵 | ○ | ○ | ○ | ○ |
耐衝撃 | × | ○ | ○ | ○ |
指紋認証 | ○ | ○ | × | × |
2019年2月時点の情報です。
Android One(アンドロイド ワン)の中では最もハイスペックなX5
- カラー:ニューモロッカンブルー/ミスティックホワイト
- 本体価格:85,030円(税込)
- 割賦:3,520円(税込)×24回
CPUはAndroid Oneシリーズで初のSnapdragon 835(MSM8998)2.45GHz+1.9GHz オクタコア、RAMが上記機種中唯一の4GBとなっています。下り最大通信速度が4機種の中で最も速く、カメラも高画素。ただしワンセグが見られない点は注意が必要です。
X5はさまざまな部分に最新技術が盛り込まれています。
カメラ
カメラはAI搭載でフレーム内の被写体をAI(人工知能)が撮影シーンに合わせて9つのカテゴリーから最適なモードを自動で選択し、誰でも簡単に被写体の特性を生かした写真が撮影できるでしょう。
ディスプレイ
ディスプレイは屋外でも見やすい高輝度ディスプレイが採用されており、外で通常画面が見づらくなる状況でも快適にスマートフォンを利用できます。また、「HDR10」対応で、スマートフォンでも臨場感のある映像を再現。このHDRは「High Dynamic Range」(ハイ・ダイナミック・レンジ)の略で、従来の方式に比べ、明暗の差をよりダイナミックに表現できる映像技術です。
サウンド
映像だけでなく、サウンドもこだわりあり。Hi-Fi Quad DACが搭載されており、イヤホンを利用すればどんな音でもクリアなサウンドで再生。またBoombox Speakerが搭載されており、スマートフォンを置いたテーブルや台との共振で重低音が鳴り響き、迫力のあるサウンドが再現されます。DTS:X®コンテンツにも対応しているから、まるで映画館のような臨場感のあるサウンドが楽しめるでしょう。
大画面・大容量でスリムなX4
出典:SHARP
- カラー:オーシャンブルー/パールホワイト/ボルドーピンク
- 本体価格:69,190円(税込)
- 割賦:2,860円(税込)×24回
X4は5.5インチフルHD+IGZOディスプレイが搭載されている大画面スマートフォンです。メインカメラは1,610万画素と高画素。お風呂対応の防水機能もついているので、大画面でいろいろなことが楽しめそうですね。
また、あると便利なおサイフケータイとワンセグの両方の機能が搭載されている高性能スマホをAndroid Oneで選ぶならX4で決まりです。
手に入りやすい価格ながら高性能でバランスの取れたS5
出典:SHARP 公式サイト
- カラー:クールシルバー/ダークブルー/ローズピンク
- 本体価格:54,670円(税込)
- 割賦:2,255円(税込)×24回
Android One S5もX4と同じく5.5インチフルHD+IGZOディスプレイの大画面ディスプレイで、メインカメラは1,200万画素、サブカメラは800万画素と高画素カメラも搭載されています。X4よりも画素数が減少していますが、ここで価格を抑えているのだと推測できます。防水・防塵・耐衝撃でもあるので、いろいろな場面でスマートフォンを利用できそうです。
ディスプレイ
IGZOはタッチ認識の精度が高く操作性に優れている点や、高画質である点が利点とされていますが、最大の利点は省電力であるという点です。
スマホにとって液晶表示というのは最もバッテリーを消費する作業の1つですが、IGZOはTFTなどに比べると「液晶パネルの透過率が高い」「静止画表示時の(人間の目には見えない)画面のリフレッシュ回数が少なくて済む」という特徴があるので、より少ない電力で液晶表示ができるわけです。
そのため、従来機種であるAndroid One S3よりも消費電力を最大21%削減し、長時間の電池持ちが実現されています。
カメラ
Android One S5はカメラ性能にもこだわりがあります。従来機種のAndroid One S3に比べ、25%大型化したピクセルのイメージセンサーを採用し、取り込める光の量がアップしました。また、絞り値であるF値2.0の明るいレンズを採用。屋内のように薄暗い所でも色味や質感をキレイに残せます。
- 残念ながらAndroid S5には国産スマホの強みである、おサイフケータイ・ワンセグはついていません。
強化された耐衝撃性能&最軽量なS4
出典:京セラ
- カラー:ホワイト/ブラウンブラック/ライトブルー/ピンク
- 本体価格:33,000円(税込)(一括払いのみ)
S4は他の3つの端末に比べると大きな特徴というのはありませんが、あえて挙げるとすれば最軽量だということです。最重量のX3に比べると約20gも軽いですし、同じSシリーズのS3と比べても約13g軽いです。
また、Sシリーズ同士での比較という点でいえばS4にはS3にはない赤外線通信機能付きで、京セラ独自技術の高強度ディスプレイ「ハイブリッドシールド」を採用しているため耐衝撃性能には期待できそうです。ただし、おサイフケータイがついていないのはデメリットと言えるでしょう。
そのほかのワイモバイルで購入できるAndroid One(アンドロイド ワン)
「X3」「S3」についても簡単に紹介しましょう。
- 残念ながら2019年2月時点ではAndroid OneのS1、S2とX1、X2はワイモバイルでは入荷未定となっています。
端末名 | X3 | S3 |
---|---|---|
画面サイズ | 5.2インチ | 5.0インチ |
CPU | SDM630(オクタコア)2.2GHz + 1.8GHz | MSM8937(オクタコア)1.4GHz+1.1GHz |
RAM | 3GB | 3GB |
ROM | 32GB | 32GB |
カメラ画質(背面) | 1,300万画素 | 1,310万画素 |
カメラ画質(内面) | 800万画素 | 500万画素 |
下り最大通信速度(LTE) | 300Mbps | 112.5Mbps |
赤外線通信 | ○ | × |
バッテリー | 2,800mAh | 2,700mAh |
おサイフケータイ | ○ | × |
ワンセグ | ○ | × |
防水・防塵 | ○ | ○ |
指紋認証 | ○ | × |
Android One X3
- カラー:ホワイト/ブラック/ライトブルー
- 本体価格:46,090円(税込)
- 割賦:2,070円(税込)×24回
厚さ約8.2mmですが衝撃に強く作られています。また、省電力設計で3日間以上充電しなくても大丈夫と言われています。
Android One S3
- カラー:ホワイト/ネイビーブラック/ピンク/ターコイズ
- 本体価格:33,000円(税込)(一括払いのみ)
IGZO液晶ディスプレイで写りがきれいで消費電力も抑えられています。お風呂でも使える防水が特徴です。
Android One(アンドロイド ワン)はシンプルかつベーシックでおすすめ!
以上、ワイモバイルで契約できるAndroid One(アンドロイド ワン)についての概要と、スペックや特徴を紹介しました。
Android Oneで最もおすすめしたいポイントは「プリインストールされているアプリが必要最低限」という点です。
最近はSIMフリースマホでもメーカー製のアプリがたくさん入っているものも多いですが、Google製のスマホは本当に最低限しか入っておらず、非常にスッキリとしていて好印象です。シンプルかつベーシックなので、自分好みにいろいろとカスタマイズしていく楽しみもあります。
逆にいえば自分にとって必要なアプリを自分で判断してダウンロード、インストールする必要があるので、全くのスマホ初心者の方にはあまりおすすめできないかもしれません。
アップデートやセキュリティ保証に関しても魅力的ですので、ぜひ直接店頭で手にとってみて使い心地を確認してみてください。