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自分の周りのWi-Fi環境を見直してみよう

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WiFi

MVNOの格安SIMには高速データ通信量の上限があるので、Wi-Fiを有効活用したいところです。Wi-Fiに関する基礎知識や無線LANとの違い、自宅で使うWi-Fiルーターについての注意点やビームフォーミングについて、などをご紹介してみたいと思います。

MVNOの格安SIMは、その多くで1か月に利用出来る高速データ通信の容量が「月に3GB」「月に5GB」のように上限が定められています。毎日のようにネットサーフィンをしたり動画を視聴する人は、節約しながら使わないとあっという間に上限を超えてしまいます。そこで上手に活用したいのが「Wi-Fi」です。

wi-fi

そこで今回はWi-Fiに関する基礎知識や自宅や会社にWi-Fi環境を整えることのメリット、そして自宅で使うWi-Fiルーターについての注意点などをご紹介してみたいと思います。特に自宅にWi-Fi環境を整えている人は見直すための材料にしてみてください。

Wi-Fiの基礎知識

ひと昔前に比べるとかなり一般的なものとなってきているWi-Fiですが、ご存じない人のためにここでWi-Fiにまつわる基礎知識と、スマートフォンやMVNOの格安SIMとの関係をおさらいしておきたいと思います。

Wi-Fiとは何か

Wi-Fi(ワイファイ)とは、パソコンやスマホなどを無線でネットワークに接続するための無線LANの規格のことです。無線LANとWi-Fiは厳密には違いますが、同じものと考えて問題ありません。

そもそも無線LANというもの自体は20年以上前から存在しましたが、当時は親機と子機が別々のメーカーだと接続出来ない、接続出来ても不安定、という問題がありました。せっかく便利な技術でもこれでは普及しない、ということで各国のメーカーが協力して今の「Wi-Fi Alliance」という団体を作り、そこで「IEEE802.11」という無線LANの接続方式を国際標準規格として定めました。Wi-Fi Allianceに認証を得たもののみが「Wi-Fi」という呼称やロゴを使用出来ることになっています。

 Wi-FiCERTIFIED
出典:Wi-Fi Alliance.

現在は無線LANに対応する機器のほとんどがWi-Fi認証を受けているため、「無線LAN=Wi-Fi」という認識でも良いわけです。

WI-Fiは様々な場所で使われていますが、ここでは自宅を例にとってご説明しましょう。

インターネットが使えるお宅の多くは、何らかの形で建物の中にインターネットへ繋がる回線が引き込まれています。「フレッツ光を使っている」「ケーブルテレビを使っている」など状況は様々でしょうが、いずれにしても自宅までインターネットの回線がきているからこそインターネットに接続することが出来るわけです。

 有線LAN接続
出典:NEC

上の図を見て下さい。家の外のインターネット網と繋がる玄関口は通常1つしかありません。ここで家の外と中を結ぶ機械が必要になり、それが上の図では「モデム」です。光回線の場合はモデムの代わりに「光回線終端装置」(ONU)というものを使いますが、役割は同じです。

このモデムとパソコンをLANケーブルというもので繋げば晴れてインターネットは使えるようになるわけですが、モデムには通常LANケーブルの差し込み口が1つしかついていません。インターネットに繋ぎたいパソコンが1台なら問題ありませんが、2台3台となると困ってしまいます。

そこで登場するのが上の図の中の「有線LANルーター」という機械です。これはコンセントのタコ足配線に使う「マルチタップ」のようなものです。この有線LANルーターには複数のLANケーブルの差し込み口がついていますので、それぞれのパソコンをLANケーブルで接続することが出来るわけです。

ただしこの有線LANルーター、家の中をLANケーブルが長々と這うことになるので大変不便です。そこで登場するのが「無線LANルーター」です。

 無線LAN接続
出典:NEC

無線LANルーター(親機とも言います)はLANケーブルの代わりに電波を使ってデータのやり取りを行うものです。これを使うにはパソコンの側(子機とも言います)も無線LANに対応している必要があります。そしてこの無線LANの規格の1つが「Wi-Fi」です。

この無線LANルーターがあればパソコンとルーターの間をLANケーブルで結ぶ必要がないため、家の中が大変すっきりします。LANケーブルの長さに制約を受けることはありませんし、無線LANルーターと電波がやり取り出来る範囲内であれば、自宅の中のどこにいてもインターネットを使えるようになります。ただし親機に接続するには、子機の側でIDやパスワードを入力する必要があります。そうしないと、親機の電波のやり取りが出来る範囲に入った子機は全て親機経由でネットに接続出来てしまうからです。

最近ではスマートフォンはもちろん、携帯ゲーム機やデジタルカメラなど実に様々な機械がWi-Fiに対応しており、無線LANルーターの親機を介してインターネットへ接続出来るようになっています。

極力Wi-Fi接続に頼ってデータ容量を節約

無線LAN、Wi-Fiの仕組みはおわかり頂けたと思います。MVNOの格安SIMを使う人で、自宅に既にこうしたWi-Fi接続の環境が整っているという場合は、自宅ではWi-Fi接続に切り替えた上でスマホを使うことをぜひお勧めします。もちろんキャリアのいわゆる「パケットパック」を使っている人も同様です。

なぜならWi-Fi接続に切り替える、ということはすなわち自宅のインターネット回線を使う、ということになるので、SIMを使った通信は行わなくなります。つまりその分限りある高速データ通信容量を消費しなくて済む、ということになります。こうしておけばいくら高画質な動画をストリーミングで視聴しようが、大容量のゲームをダウンロードしてプレイしようが、データ量を心配する必要は全くないわけです。

しかもSIMを使って3G/LTE接続をするのに比べて、Wi-Fi経由でインターネットに繋いだ方がはるかに高速で通信が出来ます。電子書籍1冊、音楽1曲ダウンロードするのもWi-Fi経由であればほんの数秒程度で終わるはずです。データ通信容量も節約出来て、時間も短縮出来るわけですから使わない手はありません。

もちろんWi-Fiが使えるのは自宅だけではないはずです。会社によってはオフィス内に自社専用のWi-Fi環境が整えられているところもありますし、駅やホテル、カフェやレストランなど多くの場所がWi-Fiスポットになっています。以下のようなステッカーをよく見かけると思いますが、もしもよく行くお店などがどこかのWi-Fiスポットになっていたら、そのサービスに申し込んでおくといいでしょう。

 ソフトバンク Wi-Fi
出典:NTT DOCOMO.INC

 docomo Wi-Fi
出典:SoftBank

つまりWi-Fiが使えるところは極力Wi-Fiに切り替えてデータ通信を行うことが、高速データ通信容量を節約するコツ、というわけです。

最近は主要駅の構内や新幹線の車内などはもちろんのこと、通勤に使われるような電車内でもWi-Fiのサービスが普及しています。例えば東京都内と神奈川県内を走る京浜急行電鉄(京急)は現在車両内無線LANサービスの普及を進めています。使われるサービスは「au Wi-Fi SPOT」「Wi2 300」ですが、この2つのサービスの利用者であれば通勤電車内でもネットが使い放題、ということになります。

こういったWi-Fiサービスの提供は全国至るところで進んでいますので、ご自身の通勤通学ルートやよく行くスポットの対応状況を確認してみると良いでしょう。特に東京都内は東京オリンピックに向けてWi-Fiネットワークの整備が猛烈な勢いで進められています。   

より快適にWi-Fiを使うためには

前項でご紹介したように高速データ通信容量を節約するためにはWi-Fi環境をいかに有効活用するかが大事なわけですが、ここでは自宅内のWi-Fi環境を快適なものに整えるためにはどうしたら良いのか、を考えてみたいと思います。

「Wi-Fi接続なら全て同じ」ではない

Wi-Fi接続は目に見えるものではないので「とりあえず繋がれば何でも同じ」と考えてしまいがちです。しかしそれは大きな誤りです。

ちょっと専門的なお話しになりますが、Wi-Fi規格の中で無線LANルーター関連で用いられているものは「IEEE802.11b」「IEEE802.11g」「IEEE802.11a」「IEEE802.11n」「IEEE802.11ac」の5つが主です。一見するとややこしいですが、最後のアルファベットの部分が変わっているだけです。「11b」「11g」「11a」「11n」「11ac」の5つ、ということになります。「11b」が最も通信速度が遅い規格で、「11g」と「11a」は速度が同じで周波数帯が違う規格です。「11ac」が最新で最も速く、「11n」の11.5倍の速度が出ます。とにかく「11ac」はとてつもなく速い、と覚えておいてください。

親機にせよ子機にせよ、今販売されている無線LAN製品の多くは上記の規格の複数もしくは全てに対応しているものがほとんどです。しかし、「11n」と「11ac」はちょっと注意が必要で、他の規格が「通信を行うための規格」なのに対してこれらは「通信を高速化するための規格」で、使う機器によっては対応していない場合があります。

例えば無線LANの親機は数年前にパソコンを買った時に同時に購入したもので、そこに最新型のスマホを子機として接続する、というような場合、スマホは最新の「11ac」規格に対応しているのに親機が「11n」規格までにしか対応していないため、スマホが最大限のパフォーマンスを発揮出来ない、という事態に陥ります。

ちなみに「11g」や「11a」は通信速度が54Mbpsなのに対して「11n」は600Mbps、「11ac」は6900Mbps、つまり6.9Gbpsとなります。文字通りケタ違いの早さです。

 アイ・オー・データWN-G300GR
出典:I-O DEVICE INC

これは今でも現役で売られているとある無線LANルーターですが、「11b」「11g」「11n」にしか対応していません。

 iPhone6
出典:Apple Inc.

一方、これはiPhone6の仕様表に記載がある「ワイヤレス通信形式」の項目です。「802.11a/b/g/n/ac Wi‑Fi」と書かれているのがわかるはずです。つまりiPhone6は「11ac」に対応しています。

せっかく最新のiPhone6を持っていても、自宅の無線LANルーターが前出の「WN-G300GR」のように「11ac」に対応していないと、この2つの間のデータのやり取りで最大速度が出ない、ということになります。

スマホなどの子機側は割と頻繁に買い替えられるため、最新の規格に対応している場合が多いですが、無線LANルーターは古いものがずっと使われているケースは非常によく見受けられます。普段あまり意識することのない機械ですし、そうそう壊れるものでもないのでなおさらです。

とにかく「11ac」対応のWi-Fiルーターにするべし

「それじゃあどんな無線LANルーターにすればよいの?」という話しになると思いますが、答えは簡単です。とにかく「11ac」に対応した無線LANルーターにして下さい。もしもiPhone6をお使いの方場合は「ビームフォーミング」に対応しているものを選ぶとなお良いです。

電波というのは本来一定の方向だけではなくどの方向に対してでも飛んでいくものですが、ビームフォーミングに対応している無線LANルーターは、接続している子機に対してピンポイントに電波を向けることが出来ます。今までの親機が網を広げるようにして電波を出しているのに対して、ビームフォーミング対応の親機はまさにビームを照射するかのごとく子機を目がけて電波を出します。その分遮蔽物や障害物による干渉などを受ける可能性が少なくなるので、より安定した通信が行える、というわけです。

現在ビームフォーミングに対応しているスマホはiPhone6やGALAXY S4など一部の機種に限られていますが、今後対応機種が増えて行くことが考えられます。

 バッファローWXR-1900DHP
出典:Buffalo Inc.

こちらはバッファローの「WXR-1900DHP」という無線LANルーターですが、「バッファロー史上最高性能」と謳っているハイスペックモデルです。仮に子機がビームフォーミングに対応していなくとも、十分にその恩恵は受けることが出来ると思います。

自分の周りのWi-Fi環境を見直す まとめ

Wi-Fiを活用すると、MVNOの格安SIMの高速データ通信容量を削減出来るというメリットだけではなく、非常に快適に、サクサクとインターネットが楽しめるというメリットもあります。「自宅のWi-Fi環境を整えること」「自分の周囲のWi-Fiスポットをチェックしてみること」この2つをぜひとも実践してみて下さい。