1. 格安SIM比較サイト SIMチェンジ
  2. 「SIMフリー」とは一体何か?
 

「SIMフリー」とは一体何か?

lgf01a201301021600
SIMフリー

2015年5月から、総務省は携帯電話各社に対して「原則SIMフリー化」を義務付ける方針を決定しました。これによりMVNO(仮想移動体サービス)事業者が販売しているいわゆる「格安SIM」がにわかに脚光を浴びています。ここではSIMフリーとは何か、MVNOの格安SIMとは何か、をご説明していきます。

総務省は携帯電話会社に対して、2015年5月以降に発売される携帯電話およびスマートフォンは「原則SIMフリー化」することを義務付ける、という方針です。このことを受けてにわかに脚光を浴びている「SIMフリー」というキーワードですが、ここではSIMフリーの意味やメリット、デメリットなどについてご紹介していきます。

name

「SIMフリー」に関する基礎知識

「SIMフリー」の意味を知るには「SIM」と「SIMロック」を知る必要があります。「SIM」の「ロック」を外して「フリー」にするから「SIMフリー」、ということになるからです。

SIMとは

SIMとは携帯電話やスマートフォンに差し込まれている爪の先ほどの大きさのICチップのことです。SIMカードという呼び方をすることもあります。

ここには加入者識別番号や電話番号、メールアドレスといった契約者個別の情報が納められています。データ通信を行うためにWi-Fi接続をする限りにおいては端末にSIMカードが入っていなくても使うことが出来ますが、音声通話をする場合やLTE接続、3G接続をする場合はSIMカードが入っている必要があります。

SIMロックとは

上記のご説明からもお分かりのように、携帯電話やスマートフォンを使って通話やメールをする際にはSIMカードに大きく依存します。SIMカードを抜いてしまうとこれらが出来なくなる反面、別の端末にSIMカードを挿せば自分の電話番号やメールアドレスを使うことが可能になります。

ただしこの場合、ドコモから発行されたSIMカードなら端末はドコモの端末である必要があります。ドコモから発行されたSIMカードをauやソフトバンクの端末に挿しても一切使えません。これは「SIMロック」という制限が掛けられているためです。ドコモの携帯電話やスマートフォンはドコモが発行したSIMカードしか認識しないような設定になっているわけです。auやソフトバンクも同様の措置を取っています。

SIMフリーとは

SIMロックというのは端末側に掛けられているものですが、このロックを解除することを「SIMロック解除」「SIMフリー化」という言い方をします。つまり「SIMフリー」とは「SIMロックが解除されてSIMフリー化された端末」ということになります。

現在携帯電話会社から発売されている端末は原則として全てにSIMロックが掛けられています。このロックを解除してSIMフリー化するには、ドコモショップやソフトバンクショップに端末を持ち込み、手数料を支払う必要があります(auショップはau端末のSIMロック解除をしてくれません)。

ただしどの端末でもSIMロックが解除出来るわけではなく、SIMロック解除出来る端末と出来ない端末があります。総務省は携帯電話やスマートフォンのSIMフリー化を進めて業者間の競争を促すという方針を2011年に打ち出し携帯電話会社に協力を求めてきましたが、あまり芳しい成果が得られなかったということで、2015年5月以降の「原則SIMフリー義務化」という今よりも一歩踏み込んだ施策を実行に移すことにしたようです。

なお、海外のメーカーが作って日本国内で正規販売しているスマートフォンやタブレットのうち、SIMカードが挿せるもの(Wi-Fi専用モデル以外)は元々SIMフリー端末ですので、自分の好きなSIMを挿して利用することが出来ます。

Check Point!

SIMカードは、「そのSIMカードを発行した携帯電話会社の端末」でしか使うことが出来ない。他の携帯電話会社の端末で使用したければ、端末のSIMロックを解除する必要がある。

SIMフリー化とMVNOの格安SIMの関係

MVNOというのは「仮想移動体通信事業者」の略で、自社で回線を持たずに携帯電話会社から回線を借りてユーザーにサービスを提供しています。それが「格安SIM」です。つまりMVNOの格安SIMは必ずどこかの携帯電話会社の回線がバックボーンになっています。

現状では「mineo(マイネオ) 」という格安SIMを運営する株式会社ケイ・オプティコム以外のMVNOは全てドコモの回線を借りているMVNOです。ということはこれらの格安SIMは「ほぼドコモ」なわけで、ドコモから購入した携帯電話やスマートフォンに挿せばSIMロックの解除をする必要はなく、そのまま使えます。もしもソフトバンクで購入した端末にドコモMVNOの格安SIMを使いたい場合は、その端末がソフトバンクショップでSIMフリー化されている必要があります。auの端末はSIMロックを解除してもドコモMVNOの格安SIMを使うことは出来ません。何故ならドコモ、ソフトバンクとauは根本的に通信方式が異なるからです。そのためauショップはauで販売した端末のSIMフリー化はしてくれません。

SIMフリーのメリットとデメリット

SIMフリーと聞くと良いことずくめのように思えますが、メリットばかりでなくデメリットも少なからず存在することを忘れてはいけません。

SIMフリーのメリット

これは何と言っても利用者にとっては端末選びの幅が広がるということでしょう。

今までは「料金プランはドコモがいいけど欲しい端末はソフトバンクにしかない」というような場合はどちらかを妥協するしか方法はありませんでした。しかし全ての端末がSIMフリー状態で販売されることになれば、「SIMカードはドコモのもの、端末はソフトバンクのもの」といった方法を採ることが可能になります。

原則SIMフリー義務化が始まるのは2015年5月からなので、携帯電話会社各社がどのような対応を見せるかは不透明ですが、SIMカードのみの販売、あるいは端末のみの販売を行うようになるかもしれません。また、SIMフリー化となれば利用者は自分の好きな端末を持ってどこのSIMでも選べるようになるので、携帯電話会社間の料金プランの競争が激化する可能性が高いです。

SIMフリーのデメリット

利用者側から見た直接のデメリットというのはあまりないように思えますが、携帯電話会社が受けるデメリットが巡り巡って利用者に跳ね返ってくる、という可能性があります。

現在携帯電話やスマートフォンを購入しようとすると、仮にその機種が出たばかりの最新モデルであっても(特に新規契約やMNPの場合は)かなり格安な料金で購入することが出来ます。これはいわゆる「2年縛り」があるために、本体価格を割り引いたとしても基本使用料や通話料、通信量など諸々のお金を落としてくれるから出来る、という理由の他に、SIMロックが掛かっているので簡単に他社に乗り換えられることはない、という前提に立っている、ということがあります。

もしもSIMフリー化が進みこの前提が崩れると、あまり安く販売すると携帯電話会社は端末代金を回収出来なくなる恐れがあるので、高い値段で販売するようになるでしょう。そうなると困るのは利用者です。また、端末価格が高くなると最新の高性能スマホは中々売れずに格安のエントリーモデルばかりが売れるようになるかもしれません。

となると高性能のスマホでないと使えないアプリやゲームの開発がされにくくなるでしょう。日本のスマホアプリやゲームは今や世界でも1、2を争うレベルにありますが、これらの産業が弱体化する懸念があります。もっと単純に言えば良いアプリや面白いゲームが出てこなくなる可能性があります。これも利用者にとっては不幸なことです。

SIMフリーとは?についてのまとめ

実際に「原則SIMフリー義務化」が始まるのは2015年5月からですので、携帯電話各社の準備もまだ始まったばかりです。利用者が受けることになるメリットやデメリットも現時点では不透明ではっきりしない部分も多いです。今後この情報がどう動くのかに関しては注意してチェックしていく必要があるでしょう。

現時点でもMVNO各社から様々な種類の格安SIMがたくさん出ていますので、月々の携帯電話代が高過ぎて悩んでいる場合は、あらかじめ「もしも格安SIMに乗り換えたら月々いくら削減出来るのか」をシュミレーションしてみることをオススメします。