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「SIMロック解除」と「MVNO」は認知されているのか?

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SIMロック解除

「MVNO」「格安SIM」「格安スマホ」「SIMフリー」「SIMロック解除」・・・これらのキーワードは2015年5月の「SIMロック解除原則義務化」のスタートを控えて盛り上がりを見せています。しかし実際に「SIMロック解除」「MVNO」などの言葉は認知されているのか?まとめてみました。

「MVNO」「格安SIM」「格安スマホ」「SIMフリー」「SIMロック解除」・・・これらのキーワードは2014年頃から巷で少しずつ目にするようになり、2015年5月の「SIMロック解除原則義務化」のスタートを控えて未だなお盛り上がりを見せてています。しかし、世の中では一体これらのキーワードはどれほど認知されているのでしょうか。

悩む女性

今回はとあるアンケート結果を元にSIMロック解除とMVNOを考えてみたいと思います。

とあるSIMロック解除についてのアンケート結果

今回の考察で参考にさせて頂くアンケートは、移動体通信やIT専門の調査会社である株式会社エムシーエーが2014年10月に実施した、8179人を対象にしたSIMロック解除に関するアンケート結果です。

6割弱の人がSIMロック解除を知らない

 SIMロック解除認知状況の円グラフ
出典:MCA Inc.

まず最初にご紹介するのはSIMロック解除についての認知状況についての解答です。「よく知っている」が12.1%、「ある程度知っている」が30.7%ということで約4割強の人がSIMロック解除については、程度の差こそあれ、知っているという状態であることがわかります。

「聞いたことはあるがあまり知らない」が31.9%、「知らない・わからない」が25.3%、合計すると約6割弱の人がSIMロック解除についてはよくわかっていない、ということでした。

つまりSIMロック解除については6:4であまりよくわかっていない人の方が多い、という結果になったわけです。ただしこのアンケートは今から5か月前の2014年5月に実施されたものなので、SIMロック解除に関する情報が当時よりも多く出回っている最近であればもう少し「知っている」という人の割合は増えていると思われます。

4割強の人がSIMロック解除を知っていても乗り気ではない

 SIMロック解除意向の円グラフ
出典:MCA Inc.

次にご紹介するのはSIMロック解除について「よく知っている」「ある程度知っている」と答えた人にSIMロック解除を使用する気があるかどうかを尋ねた結果になります。「そう思う」が17.9%、「ややそう思う」が17.3%となっており、合わせて35%の人がSIMロック解除をする気があるようです。

一方、「どちらともいえない」の25.9%を挟んで「あまりそう思わない」が22.4%、「そう思わない」が16.6%と39%と、4割弱の人がSIMロック解除を知ってはいるものの乗り気ではないことがわかります。

SIMロック解除=MVNO

 SIMロック解除端末の利用意向の円グラフ
出典:MCA Inc.

最後に「SIMロック解除について認知している」と答えた人の中のSIMロック解除経験者が、SIMロック解除を行った端末をどのように利用しているのかを複数回答で尋ねた結果です。圧倒的に多い回答が「国内のMVNOのSIMカードを挿して利用」の72.7%でした。多くの人にとって「SIMロック解除=MVNO」となっているようです。

次いで「解除前の携帯会社とは別の会社(MVNO除く)に乗り換えて利用」の39.1%、「海外の携帯電話会社のSIMを挿して利用」の20.9%と続きました。「携帯電話会社とは契約せずに利用(Wi-Fiでの利用)」が18.2%いるのも興味深いです。

どちらも内容はよく理解されていない?

次に、アンケート結果から見えてきたことをいくつか考えてみましょう。

MVNOの詳細内容までは認知されていない?

このアンケート結果で最も気になったのは、SIMロック解除を「知っている」と答えた人のうちSIMロック解除をしようと思っている人が35.2%しかいないということです。64.8%の人が少なくとも現状ではSIMロック解除をしようとは思っていないということになります。

SIMロックというのは「特定の携帯電話会社のSIMしか使えないように端末側に仕掛けてあるロック」のことで、SIMロック解除をすることによってMVNOも含めた他の携帯電話会社のSIMも使えるようになります。

つまり64.8%の人は「今使っている携帯電話会社のままでいい」と思っているか「SIMロック解除の必要がないMVNOを使う」と思っているかのどちらかということになります。どちらがどのくらいの割合でいるか、までは今回のアンケートからは不明ですが、まずは前者の可能性から考えてみましょう。

「SIMロック解除」という言葉は知っていても「SIMロック解除をしようとは思っていない」という人は、「MVNO」あるいは「格安SIM」という言葉自体を知らない、言葉は知っていてもサービス内容自体まではよくわかっていない、という人が相当するいるものと思われます。

そもそも「MVNO」(Mobile Virtual Network Operator=仮想移動体通信事業者)という言葉自体、何を意味しているのかよくわかりにくいですし、「格安SIM」という言葉には「安かろう悪かろう」というようなイメージを持たれていることも考えられます。裏を返せばそれだけキャリアに対する信頼度が高く、いくら安いからといって安易に乗り換えることは一切考えていない、ということなのかもしれません。

これは航空業界にLCC(ローコストキャリア)が登場した時の状況に似ている気がします。同じ路線でもJALやANAといった大手航空会社よりも格安な料金で利用出来るのがLCCなわけですが、登場したばかりの頃は大歓迎の声が上がる一方で「いくら安くても本当に安全なのか」「信頼出来ない」という声が多かったのも事実です。LCCが定着している今でもこういった声はあるのでしょうが、恐らくそのような人たちはLCCの多くが航空機の整備や乗務員の訓練を大手航空会社に委託している、というようなことを知らないと思います。

同様に「MVNO」「格安SIM」にあまり良いイメージを持っていない人が、MVNOも元を辿ればドコモやauの回線を借りているものである、ということを知らなかったりする可能性はあります。

MVNOは現在人気を集めつつある状況ですが、まだまだ利用者は携帯電話やスマートフォンに対する関心が比較的高い層に限られていると思います。SIMロック解除原則義務化の動きも含め、今後より多くの人を取り込んでいくにはただ単に「安い」という点だけを売りにするのではない、何か新しい工夫が必要なのかもしれません。

そもそもSIMロック解除の必要がない?

次に「SIMロック解除を知っているがその予定はない」という64.8%の人たちが「SIMロック解除の必要がないMVNOを使う」というつもりである可能性を考えてみましょう。

2015年3月現在で存在するMVNOの99%がドコモから回線を借りている「ドコモ系」のMVNOです。そしてドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアのうちもっとも大きなシェアを誇るのはドコモです。

ドコモの端末はSIMロック解除をせずにドコモ系のMVNOを使うことが出来るため、ドコモユーザーの多くはSIMロック解除をする必要がありません。au系のMVNOはそもそもの通信形式が違うので使うことは出来ませんし、ソフトバンク系のMVNOは存在しません。「ドコモのSIMロックを解除してソフトバンクのSIMを入れて使いたい」という人がいる可能性はありますが、あまり現実的な話しではないでしょう。

逆にauのユーザーは、auの端末を使う限り「auのSIM」か「au系のMVNO(UQ mobile(UQモバイル)mineo(マイネオ) )のSIM」を使うかの選択肢しかありません。そして当然ですがこの2つの選択肢ではSIMロック解除をする必要がありません。

ソフトバンクはドコモと同じ通信方式を使っているので、SIMロックを解除すればドコモ系MVNOのSIMが使えるようになります。2015年3月現在、ソフトバンクでは4機種しかSIMロック解除に応じていません。しかし5月以降は一部の機種を除きSIMロック解除に応じざるを得ないことになります。

つまり最もSIMロック解除に踏み切る可能性が高いのはソフトバンクの端末を持つ人たちで、それ以外のキャリアを使う人たちは、MVNOを使うつもりであってもSIMロック解除の必要はない、ということで、それがそのままアンケート結果に反映されたのではないか、と考えられます。

ただ、総務省は必ずしも全ての機種のSIMロック解除に応じることを求めているわけではありません。つまりキャリアによる例外の設定が一部認められています。ソフトバンクの端末を持つ人たちの多くがiPhoneを持っていると思われますが、ソフトバンクがiPhoneのSIMロック解除にどう対応するかによって状況は変わるでしょう。

ともあれ、アンケート結果を見ても携帯電話業界の現状を見ても、「SIMロック解除原則義務化」がスタートしても即SIMロック解除ブームが起きることは考えにくく、静かな立ち上がりを見せるのではないかと思われます。

まとめ

「SIMロック解除」という言葉自体はそれなりに知られていても、その必要があると考えている人はあまり多くないということがわかりました。現状ではMVNOの格安SIMは多くの人がSIMロック解除をしなくても使える状況にあるので、SIMロック解除という言葉の認知度が上がっても必要性を感じる人の割合がそう大きく増えることはないでしょう。

MVNOは言葉自体を知っていてもそのサービスの内容自体が浸透しているとは言い切れない部分があります。詳しいサービス内容やお得な活用方法が広まれば、今後使いたいと思う人がどんどん増えてくる可能性があります。

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