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もしもシークスがMVNO初の「通話定額」をスタート!

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MVNOブランド「もしもシークス」を運営するエックスモバイル株式会社は、MVNO史上初の通話定額プランの受付を2015年8月17日から開始することを発表しました。 3大キャリアでは当たり前の通話定額プランが存在しないことが「MVNO最大の弱点」と言われてきましたが、この状況に風穴を開けることになるのでしょうか。

MVNOブランド「もしもシークス」を運営するエックスモバイル株式会社は、MVNO初の通話定額プランの提供を2015年8月17日から開始することを発表しました。

もしもシークス

ドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアでは当たり前のようになっている通話定額プランが存在しないことが「MVNO最大の弱点」と言われてきましたが、この状況に風穴を開けることになるのでしょうか。

「かけたい放題」&「BlackBerryCLASSIC」

それではさっそくもしもシークスが始める通話定額プランの概要を見ていきましょう。

「かけたい放題」の概要

もしもシークスの通話定額プラン「かけたい放題」というサービス名となりますが、無料通話が出来る分数と回数、データ通信容量によって3つのコースに分けられます。

まずは料金的に最もお得な「基本コース」。こちらは月額1,980円で「1回あたり3分」の通話を「月30回まで」かけることが出来ます。データ通信容量は1GBになります。

次に通話1回あたりの時間とデータ通信容量を増量した「あんしんコース」。こちらは月額2,980円で「1回あたり5分」の通話を「月30回まで」かけることが出来、データ通信容量は月7GBです。

最後に通話1回あたりの時間と回数を大幅に増量した「まんぞくコース」。こちらは月額3,980円で「1回あたり10分」の通話を「月100回まで」かけることが出来、データ通信容量は月7GBです。

国内通話であれば通話先がどこでもプランの範囲内で無料で通話がかけられます。ただしいずれのコースも無料通話分を超えた通話には1分あたり39.8円の通話料金が発生します。

表にまとめると以下のようになります。

 
基本コース
あんしんコース
まんぞくコース
月額料金1,980円2,980円3,980円
1回あたりの無料通話時間3分5分10分
1ヶ月あたりの無料通話回数30回30回100回
データ通信容量1GB7GB7GB


「かけたい放題」のユーザーは専用のプレフィックス回線を利用する仕組みで、専用のアプリを使った発信となります。もしもシークスでは端末とSIMのセット販売も行っていますが、端末と「かけたい放題」をセットで申し込んだ場合は端末に専用アプリをプリインストールした状態で出荷し、プリインストール未対応の端末やSIMのみを申し込んだ場合は各アプリマーケットからのアプリのダウンロード、インストール方法の案内が同封されます。

受付開始は8月17日、出荷開始が9月4日の予定です。   

「BlackBerryCLASSIC」発売決定!

「かけたい放題」の発表と同時に、ある意味では別の衝撃を受ける発表がありました。それは「BlackBerryCLASSIC」の取り扱いをもしもシークスで始める、というものです。

 BlackBerryCLASSIC
出典:エックスモバイル

「BlackBerry」(以下ブラックベリー)はカナダのリサーチ・イン・モーション社のスマートフォンで、ディスプレイ下部にQWERTY配列の物理キーボードがついているのが大きな特徴で、新しいモデルが発売されても基本的にこのスタイルは踏襲されます。日本では2006年からNTTドコモにより「BlackBerry Enterprise Service」という法人向けソリューションと共に端末の発売が開始され、2008年には個人ユーザー向けにも開放されました。

当初はPDAに音声通話機能とインターネット機能がついた画期的な端末としてビジネスマンを中心に大きな人気を集めましたが、2008年7月に日本に初投入されたiPhoneである「iPhone 3G」が発売、2009年に日本初のアンドロイド搭載スマートフォン「HT-03A」が発売とライバルが次々と台頭した結果ブラックベリーはシェアを伸ばすことが出来ず、2012年3月に発売された「BlackBerry Bold 9900」を最後に新機種が発売されることはなくなりました。

今回発表されたもしもシークスによる「BlackBerryCLASSIC」の発売は、実に約3年半ぶりの日本国内での発売となるわけです。しかもきちんと日本語対応している上に日本の技適を通過している端末なので合法的に使用することが出来ます(技適=「技術基準適合証明」「技術基準適合認定」のこと、これらの認証を受けていない端末を用いて日本国内で通信をすることは違法行為)。最新版のBlackBerryOSを搭載しているため、アンドロイドのアプリも動きます。今までアンドロイドのアプリを使い慣れていた人でも安心して乗り換えることが出来ます。

決して万人向けの端末ではなく、むしろ向いている人の方が少ないかもしれません。しかしドコモでブラックベリーが発売されなくなって以降「使いたいのに使えない」という人も多かったはずで、そういう人たちにとってはまさに福音といえるニュースでしょう。



「かけたい放題」は果たして「使える」のか

MVNO業界初となるもしもシークスの通話定額サービス「かけたい放題」ですが、キャリアの提供する通話定額サービスと比べるとどのような違いがあるのでしょうか。

本当に意味での「かけたい放題」ではない、が・・・

単純にサービス内容のみを比較した場合、もしもシークスの「かけたい放題」はドコモ、au、ソフトバンクが提供している通話定額サービスに比べると残念ながら見劣りしていると言わざるを得ません。

3キャリアの通話定額プランは全て月2,700円で国内通話が定額になります。もしもシークスの「かけたい放題」のように「1回の通話が3分以内」「月に30回まで」のような制限がありません(ただし長時間通話でネットワークに影響があると判断された場合、通話を切断されることはあります)。ドコモの「カケホーダイ」、auの「電話カケ放題」、ソフトバンクモバイルの「通話し放題!」は看板に偽りなし、と言えます。

しかしもしもシークスの「かけたい放題」は「通話時間」「通話回数」に制限があるため、本当の意味での「かけたい放題」とは言えません。制限を超えてしまった場合、「かけたい」と思っても1分あたり39.8円の通話料金が発生してしまいます。つまり「通話」という点のみにフォーカスした場合、3キャリアの通話定額プランの方に分があります。

とは言えもしもシークスの「かけたい放題」にもいいところがあります。それは「料金にデータ通信分が含まれている」という点です。「基本コース」の1,980円には1GBのデータ通信分が含まれていますし、「あんしんコース」と「まんぞくコース」にはそれぞれ2,980円、3,980円で7GBのデータ通信分が含まれています。

 もしもシークス かけたい放題
出典:エックスモバイル

3キャリアはどこも「通話定額プラン」+「パケット定額プラン」と別々に組み合わせることになり、それぞれに料金が発生します(パケット定額プランをつけないことも可能ですが、その場合データ通信が従量課金となるので現実的ではない)。しかもどのキャリアも最も容量の少ない2GBのプランでも3,500円の料金が発生します。

つまり「通話定額」+「データ通信2GB」で最低6,200円がかかるわけです。これは「かけたい放題」の「まんぞくコース」の「1回あたり10分の通話を月100回まで」+「データ通信7GB」で3,980円という料金に比べると「割高だ」と思う人は多いでしょう。   

もしもシークスの「かけたい放題」はどんな人にお勧めか

これは「電話を使わないわけではないが、それほど頻繁に使うわけではない」という人でしょう。

3キャリアの通話定額プランに比べると「1回あたりの通話時間」と「月あたりの通話回数」という制限がある分使い勝手は悪いかもしれません。しかし「通話のほとんどは数分で終わる」「毎日使うわけでもないから回数もそれほど多くない」という人は意外に多いのではないでしょうか。このような人たちから見ると3キャリアの通話定額は「それほど電話は使わないのに毎月2700円取られるのは高い」ということにもなります。

ご主人が単身赴任をしていて家族が離ればなれになっていたり、遠距離恋愛中のカップルなどであれば通話時間も通話回数も多くなるでしょうから、3キャリアの通話定額を利用した方が結果的に月の料金は安くなる可能性が高いです。しかし今はIP電話やLINE、Skypeなど様々な代替手段があります。同一サービス間の通話は無料になることが多いですし、Wi-Fi環境下であればSIMのデータ通信量を消費することもありません。   

もしもシークスがMVNO界初の「通話定額」をスタート のまとめ

もしもシークスの「かけたい放題」は3キャリアの通話定額に比べると見劣りする部分はあるものの、今まで「30秒20円」の従量課金が常識だった格安SIMにおいて通話定額制度を導入したという点では非常に大きな評価が与えられると思います。

格安SIMの歴史はMVNO間の競争の歴史です。各社が料金の値下げやサービス内容の拡充に凌ぎを削ってここまで発展してきました。今まで手つかずだった格安SIMでの通話もこれをきっかけに競争が激化する可能性があります。ユーザーにとっては喜ばしいニュースと言えそうです。