1. 格安SIM比較サイト SIMチェンジ
  2. もしもシークスが1日350MBの日次プラン発表、料金と詳細
 

もしもシークスが1日350MBの日次プラン発表、料金と詳細

mosimo1116
SIM

MVNOブランド「もしもシークス」を運営するエックスモバイル株式会社は1日の高速データ通信容量の上限を350MBに設定する新データプラン「これでもかっ!!」をスタートさせました。今回はもしもシークスの新データプラン「これでもかっ!!」の詳細をご紹介しながら、日次プランのメリット・デメリットについて考えてみます。

MVNOブランド「もしもシークス」を運営するエックスモバイル株式会社は、11月2日より新データプラン「これでもかっ!!」をスタートさせました。これは1日の高速データ通信容量の上限を350MBに設定する「日次プラン」ですが、日次プランを採用するMVNOはあまり多くありません。

もしもシークス「これでもかっ!!」

今回はもしもシークスの新データプラン「これでもかっ!!」の詳細をご紹介しながら、どのようなユーザーに向いているのか考えてみました。

もしもシークス新データプラン「これでもかっ!!」とは

今回もしもシークスが発表した「これでもかっ!!」の開始の経緯と概要から見ていくことにしましょう。

もしもシークス「無制限プラン」を廃止して新たに料金プランを設定

そもそももしもシークスには、データ通信が無制限で使い放題の「UNLIMITED」というプランがありました。

 もしもシークス旧料金プラン

出典:X-Mobile.co.,ltd.

これはSMS機能もついて、どれだけ使っても月2,980円というものでした。音声通話機能が欲しい場合は別途「UNLIMITED・プラス」という月3,980円のプランが用意されていました。

上の画像の右下に細かい字で注意書きがしてありますが、ここには「他の利用者の通信に影響を与える大容量の通信と当社が確認した場合、通信速度の制限を行うことがございます。」とあります。

一方、もしもシークスのFAQにはこのような文言があります。

 もしもシークス旧料金プラン

出典:X-Mobile.co.,ltd.

「UNLIMITED」という料金プランの詳細が掲載されているページの文言とFAQの文言には若干差異があります。料金プランの詳細ページには「他の利用者の通信に影響を与える大容量の通信」とありますが、FAQでは「1.2GB」と明確に容量が示されています。同じく詳細ページには「通信速度の制限を行うことがございます」とあくまでも可能性について言及しているのに対して、FAQでは「低速になります」と断言をしています。

つまりFAQの方が詳細ページよりも厳しい制限を課している、ということになります。実際の運用はFAQの通りだったようですが、この辺りのわかりにくさがネットユーザーを中心に物議を醸しており、「1.2GBで速度制限をするなら無制限ではないのではないか」という声も上がっていました。1.2GBで速度制限が行われるということは1ヶ月で高速接続されるのは12GB分ということになるわけで、このような声が上がるのは無理もないことだと思います。

「12GBもあれば十分」というお声もあるかもしれませんが、動画やゲームを思いっきり楽しもうとすれば月12GBは超えてしまいますし、そもそもそのような「超ヘビーユーザー」だからこそ「無制限」に魅力を感じる、ということを考えると、もしもシークスの「無制限」という表記は誤解を生む余地があったのかもしれません。

このような「不満」や「誤解」が今回の「これでもかっ!!」の導入にあたってどれだけ影響があったのかは定かではありませんが、エックスモバイルによると「3日間で1.2GB」以上使って速度制限が掛かったユーザーから「いつまで経っても速度制限が解消されない」というクレームが多くあったそうです。

速度制限は「直近3日間のデータ使用量の合計が1.2GB」で掛かるのですが、速度制限が掛かったユーザーの多くが低速接続のまま利用を継続するので、いつまで経っても「直近3日間」の合計が1.2GBを下回らないことが「いつまで経っても速度制限が解消されない」ことの原因でした。

 もしもシークス

出典:X-Mobile.co.,ltd.

そこでこの3日制限は「ユーザーフレンドリーでない」という結論に至り、今回の1日350MBまでの日次プラン「これでもかっ!!」の導入に踏み切った、というわけです。これと同時に「UNLIMITED」と「UNLIMITED・プラス」はもしもシークスの申し込みページから姿を消しましたので、どうやら廃止されたようです。この辺りの対応の早さというか、潔さはある意味では素晴らしいと思いました。

もしもシークスの新プランは1日350MBで月々2,980円

今回導入された「これでもかっ!!」は月々2,980円で1日350MBを上限に高速データ通信が出来る、というものです。 料金的にはかつての「UNLIMITED」と全く同じ、ということになります。

 もしもシークス

出典:X-Mobile.co.,ltd.

もしもシークスによると同社の顧客の99%が1日の利用量が350MB以下、とのことです。つまり「これでもかっ!!」であれば、理論上ほぼ全てのユーザーのニーズを満たすということになります。

1日350MBということは3日で1.05GB、30日で10.5GBです。この計算でいくと1ヶ月に可能な高速データ通信容量は「UNLIMITED」の12GBを下回ることになりますが、「これでもかっ!!」の場合は仮に速度制限が掛かっても毎日深夜24時になればリセットされて高速接続が可能になります。「直近3日間の合計」よりは非常にわかりやすく、ユーザーにとっては利便性が高いと思います。

 もしもシークス

出典:X-Mobile.co.,ltd.

なお、ルーターとセットのプランも同時に発表されています。「ルーター込みプラン」の場合は月額3,980円となり、いわゆる「2年縛り」があります。途中解約の場合は1か月目の解約で33,000円、以下1ヶ月経過するごとにマイナス1000円の解約手数料が発生します。2年縛りが嫌な場合は、ルーターのみ単品一括19,800円で購入して使う、という方法もあります。

もしもシークス「これでもかっ!!」と各社の料金プラン比較

それでは次に、もしもシークスの「これでもかっ!!」を他社の料金プランと比較してみましょう。

MVNOで日次プランを設けているところは少ない

もしもシークスの「これでもかっ!!」は「1日350MB」という高速データ通信容量の上限を定めていますが、このようなプランを「日次プラン」と呼びます。日次プランに対して「1ヶ月3GB」のように月単位で高速データ通信容量の上限を定めたものを「月次プラン」と呼びます。

現在MVNOが設定している料金プランの多くは月次プランで、日次プランのあるMVNOはとても少ないのが現状です。

MVNO
料金
1日の高速通信量の上限
制限前の速度
制限後の速度
もしもシークス これでもか!2,980円350MB150Mbps96Kbps
ぷらら 二段階定額390円~2,550円100MB150Mbps200Kbps
ぷらら 定額ライト972円110MB150Mbps200Kbps
OCN 110MB/日コース1,600円110MB225Mbps200Kbps
OCN 170MB/日コース2,080円170MB225Mbps200Kbps
SkylinkMobile デイリーコース980円70MB150Mbps100Kbps


主だったところともしもシークス「これでもかっ!!」を比較すると以上のようになります(全てデータ通信専用SIM)。ぷららの「二段階定額」は月30.5MB以内なら390円ですが、これを超えると2,550円になってしまいますのでやや特殊です。比較対象からは省いてしまっても良いかもしれません。

「1日の高速通信量の上限」を見ると、もしもシークス「これでもかっ!!」の350MBが突出しているのがわかります。料金と容量の上限は比例しますが、「これでもかっ!!」と競合する料金・容量のプランは他社には存在せず、他のMVNOとの単純比較は中々成り立ちません。

ただ1つ注意しておきたいのが、もしもシークス「これでもかっ!!」は1日350MBという容量を超えると通信速度が96Kbpsと極端に落ちるという点です。他社の200Kbpsの半分以下の速度です。もしもシークスのサイト上にこの記載はありませんが、もしもシークスに問い合わせたところ「96Kbpsになる」との回答を得ました。閲覧するコンテンツにもよりますが、96Kbpsという速度は非常に大きなストレスを感じることになると思います。「使い物にならない」と言っても過言ではないでしょう。通常の使い方であれば1日350MBを超えることはあまりないと思われますが「超えた場合は96Kbps」というのは頭に入れておくべきでしょう。

YouTubeとニュースサイトでどのくらい容量を消費するのか

「何をどれだけ見るとどのくらいの容量を消費するのか」というのがわかりにくいと思いますので、少し実験してみました。

本稿執筆時のオリコンウィークリーランキング上位3位までのミュージックビデオをYouTubeで視聴し、それぞれの容量を計ってみました。なお、画質は全て480pです。



EXO



1位がEXOの「Love Me Right~Romantic universe~」。この曲のオフィシャルミュージックビデオはショートバージョンしかアップされていませんでしたが、2分29秒で約14MBでした。

2位はKis-My-Ft2の「最後もやっぱり君」ですが、この曲のオフィシャルミュージックビデオはYouTubeにアップされていませんでした。



アンジュルム



3位がアンジュルムの「出すぎた杭は打たれない/ドンデンガエシ/わたし」でした。表題曲のオフィシャルミュージックビデオは4分35秒で約32MBでした。

この他にも何曲が計ってみましたが、ミュージックビデオのショートバージョンは概ね15MB前後、フルサイズバージョンは概ね30MB前後に収まるような感覚でした。ぷららモバイルLTE の「二段階定額」「定額ライト」、OCN モバイル ONE <の「110MB/日コース」などの場合は、ミュージックビデオのフルサイズバージョンを3曲から4曲前後視聴したところで1日の容量の上限に達してしまう、ということになります。

試しにニュースサイトの閲覧でも計ってみました。



livedoorニュースアプリ



これは本稿執筆時のスマホ版ライブドアニュースのトップページです。ここに出ている11本のニュース記事を全て閲覧すると2MBを消費しました。1本平均200KB弱ということになりますので、100本閲覧しても20MBです。テキストデータが中心のサイト閲覧、ツイッターやメールチェック程度の用途でしたら、1日100MB前後の制限でも特に問題なく使うことが出来る、と言えそうです。

もしもシークス「これでもかっ!!」は結局どんな人にお勧めなのか

もしもシークス「これでもかっ!!」の最大の特徴は何と言っても「1日350MB」という、1日あたりの容量としては比較的大容量の上限が設定されていて、1日置きにリセットされる、という点。

これによって得られるメリットは「月末(あるいは月半ば)に月間高速データ通信容量を全て使い切ってしまい、残り数十日を200Kbps等の低速通信で我慢する」ということから解放される、という点です。

月末になると我慢に我慢を重ねているユーザーはキャリア、MVNO問わず多いと思われますが、だからと言ってそのような人全てにもしもシークス「これでもかっ!!」がお勧め出来るか、というとそうではありません。

例えば平日はニュースとメールをチェックする程度で、休日はストリーミングで映画を見たりゲームをしたり、というような使い方の場合、平日の消費容量は数MBから数十MBなのに対して休日は数百MB、あるいは1GBに迫ることすらあると思います。このような場合は毎日均等に350MBの上限が設定されるよりは、月に数GBという上限の方が使い勝手がいいはずです。

前述のようにもしもシークス「これでもかっ!!」は350MBを超えた時の速度が96Kbpsと劇的に遅いからです。せっかくの休日にたっぷりスマホやタブレットを楽しみたい、と思っても、これでは途中から(350MBを超えてから)使い物にならない可能性があります。

ではどんなユーザーに向いているかと言えば、それは「毎日コンスタントに結構使う」というタイプです。

例えば片道1時間程度の電車通勤をしていて、電車の中ではサイトの閲覧やメールやSNSのチェックはもちろんのこと、radikoやポッドキャスト、ゲームやYouTube等の動画のストリーミングなどあらゆることをスマホで楽しむ、というような場合、1日で350MBというのは程よい容量だと思います。

350MBを超えてしまうと速度が激しく低下してしまいますが、深夜24時にはリセットされるわけです。仮に帰りの電車の中で「使い切ってしまった!」ということになっても、翌朝の通勤時には元通りに戻っているということで、これこそがまさにもしもシークス「これでもかっ!!」の最大のメリットと言えます。

『もしもシークスが1日350MBの日次プラン「これでもかっ!!」をスタート』のまとめ

以上、今回はもしもシークスが新たに始めた「これでもかっ!!」をご紹介してきました。

もしもシークスに関してネット上で評価やレビューを調べると、中には辛辣な声も少なくありません。しかし今回の「これでもかっ!!」はユーザーへのヒアリング調査、利用状況の調査などを行った上で、さらにデータ使用容量上位1%のユーザーに実際に新データプランに切り替えてもらって利用状況を確認するというテストマーケティングまで行った上で導入したプランです。ユーザーの声に真摯に耳を傾け、すぐに対応するという点は評価に値すると思います。

MVNO史上初の通話料定額やアウトレットiPhoneとSIMのセット販売など、他社とは一味違う独自路線を歩むもしもシークスは、競争が激化する一方のMVNO市場において目が離せない存在と言えそうです。