LINEモバイルとMVNEの気になる関係とは
2016年の9月にサービスを開始した格安スマホ、LINEモバイル。メッセージアプリLINEに特化したプランと、その月額料金の安さに注目が集まっています。この記事では、そのLINEモバイルとMVNEとの関係について紹介します。
この記事の目次
2016年の9月にサービスを開始したLINEモバイル。メッセージアプリLINEに特化したプランと、その月額料金の安さに注目が集まっています。この記事では、そのLINEモバイルとMVNEとの関係について紹介します。
そもそもMVNEって何?
まず初めに、あまり聞きなれない言葉、MVNEについて説明します。
MVNEはMobile Virtual Network Enablerの略
MVNEは、Mobile Virtual Network Enablerという言葉の略語。MVNOに対して支援するサービスを展開する企業や団体のことをMVNEと言います。
MVNEを理解するためには、MNOやMVNOも知っておこう
MVNEの役割を正確に理解するためには、MVNOやMNOという言葉も理解しておく必要があります。
MNOは、Mobile Network Operatorの略で、自社で回線ネットワークを持っている会社。日本の場合はドコモやKDDI、ソフトバンクなどがこれにあたります。
MVNOは、Mobile Virtual Network Operatorの略で、自社では回線ネットワークを持たず、他者のネットワークを借りてサービスを提供している会社。LINEモバイルを初めとした格安SIM会社は、ほとんどがこのMVNOです。
そして、MVOとMVNOの仲介役になってノウハウをMVNOに提供する会社がMVNEというわけです。
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日本のMVNEはどんなところがある?
日本でMVNEとして知られる会社としては、以下のような会社が挙げられます。
- IIJ
- NTTコミュニケーションズ (OCN系)
- b-mobile
- freebit
これらの会社は、ドコモやauの回線をMVNO各社に提供しており、自社がMVNO事業も行なっている会社もあります。
また、たとえ同じMNOの回線を使っていても、このMVNEの回線が違えば、通信の品質が違います。一般的にIIJやOCNをMVNEに持つMVNOは通信速度が早く、b-mobileやfreebitをMVNEに持つMVNOは通信速度が遅いと言われています。
MVNEについて、詳しくは以下の記事で説明しています。
LINEモバイルとMVNEの関係について
MVNEの意味や役割について説明したところで、次は、LINEモバイルとMVNEの関係について見ていきましょう。
LINEモバイルのMVNEはどこ?
通信の品質を決めるのがMVNEということで、LINEモバイルが使えるMVNOなのかどうかを知るためには、LINEモバイルのMVNEがどこかというのが気になるところですよね。
LINEモバイルのMVNEは、NTTコミュニケーションズです。ドコモの回線を利用しているNTTコミュニケーションズで、他には、OCN モバイル ONEやNifMoといったMVNOにもサービスを提供しているMVNEになります。
回線速度が安定して速いと評判のMVNEとなっています。
また、LINEモバイルはSoftBank(ソフトバンク)回線も提供していますが、こちらはMVNEが間に挟まっていないそうで、そのおかげでdocomo(ドコモ)回線のプランと同じ料金を実現できています。
LINEモバイル自体はMVNEになるの?
MVNOのサービスを行なっている会社の中には、自社でMVNEを兼ねている会社もありますが、LINEモバイルはMVNE事業は行わないようです。
LINEモバイルがMVNEに委託する業務とは
数あるMVNOの中でも、非常に特殊なプランを提供しているLINEモバイル。LINEモバイルがMVNEのNTTコミュニケーションズに委託している業務を紹介します。
LINEモバイルはカウントフリー機能をMVNEに委託
LINEモバイルは、LINEフリープランとコミュニケーションフリープランの2つのプランを提供していますが、その両方に存在するのがカウントフリー機能。LINEモバイルは、このカウントフリー機能の業務を、MVNEであるNTTコミュニケーションズに委託しています。
LINEモバイルのカウントフリー機能とは
LINEモバイルの提供するプランの一番の魅力でもあるカウントフリー機能。これは、特定のアプリで使う高速データ通信の容量をカウントしない、つまり使い放題になるという機能です。
LINEフリープランの場合はLINEアプリで使う通信量、コミュニケーションフリープランの場合は、LINEアプリに加えて、Twitter、Facebook、Instagramで使う通信量が、それぞれカウントフリーになります。
カウントフリー機能の注意点
カウントフリー機能を実現するために、MVNEはユーザーの以下の情報を取得していると、LINEモバイルは発表しています。
パケット内容のうちヘッダの一部が、具体的にどこまでを表すか明らかにされていないため、プライバシーの観点で気になる人は、注意が必要です。
- IPアドレス
- ポート番号
- パケット内容のうちヘッダの一部(テキスト、動画、画像等のデータ内容含まない部分)
LINEモバイルとMVNEの関係まとめ
以上、LINEモバイルとMVNEの関係について紹介しました。
LINEモバイルは、ドコモの回線を使うNTTコミュニケーションズをMVNEとして運営しており、提供するサービスの一番の魅力であるカウントフリー機能に必要な業務を、NTTコミュニケーションズに委託しています。
NTTコミュニケーションズは、通信速度が安定して速いという評判があるので、LINEモバイルは安心して利用できそうですね。