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プリペイド携帯とMVNOの格安SIMを比較する

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スマホ

IIJmioやOCNなどMVNOの格安SIMは、キャリアより安い月額費用で持てることから「携帯電話代を節約したい」と思う人にとっては魅力的なサービスです。一方、格安SIMが登場するまでは「プリペイド携帯」で節約できました。 ではこのプリペイド携帯と格安SIMでは現在どちらがお得なのかを比較してみました。

IIJmio(みおふぉん)OCN モバイル ONEなどMVNOの格安SIMは、ドコモやau、ソフトバンクに比べて安い月額費用で持てることから「携帯電話代を少しでも節約したい」と思う人にとっては魅力的なサービスです。一方、MVNOの格安SIMが登場するまではいわゆる「プリペイド携帯」で携帯電話代を節約する、という方法がありました。

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そこで今回は、プリペイド携帯と格安SIMを比較検討してみたいと思います。

プリペイド携帯の概要と詳細について

2015年3月現在、携帯電話会社のプリペイド携帯サービスはauの「ぷりペイド」とソフトバンクの「シンプルスタイル」の2つが存在しています。ここではまずプリペイド携帯電話の仕組みや概要、そして2社のサービスの違いなどをご紹介します。

現在auとソフトバンクで「プリペイド携帯」が存在

プリペイド携帯電話とは通話料金等をあらかじめ前払いしておき、その範囲内でのみ利用が可能なサービスのことです。前払いした料金を使い切った場合は改めて料金をチャージすることによって再び利用することが出来ます。なお、一般的な携帯電話は使った分の料金を後から払う形になるので、「ポストペイド携帯」という言い方もします。

ポストペイドと違うプリペイドの最大の特徴は「基本使用料がいらない」という点です。ポストペイドは携帯電話を使おうが使うまいが、毎月最低限の基本使用料が発生しますが、プリペイドにはありません。

日本におけるプリペイド携帯の歴史は1998年にまで遡りますが、一時は全てのキャリアで取り扱っていた時期がありました。しかし犯罪に利用されることが多くなったことから契約時本人確認等が強化され、最大手のドコモがプリペイド携帯のサービスを終了しました。

auは旧社名のIDO時代の「プリペIDO」を経て「ぷりペイド」というサービス名で現在まで提供を続けており、ソフトバンクは3G向けでは「プリモバイル」、スマホ向けでは「プリスマ」というサービス名だったものを2014年11月に「シンプルスタイル」という名称に統一してサービスを提供しています。

auの「ぷりペイド」は音声通話とSMSしか出来ないのに対し、ソフトバンクの「シンプルスタイル」は音声通話とSMS、Eメールを利用すること出来、Eメールはソフトバンクのメールアドレス(@softbank.ne.jp)を使うことが出来ます。インターネットについては3G携帯電話では対応していないものの、スマホでは対応しています。いずれにしてもプリペイド携帯はあくまでも音声通話に利用することが前提として考えられており、その他の機能はおまけ的な要素が強いです。

MVNOの格安SIMを使う目的は人によって様々だと思いますが、「音声通話を待ち受けメインで格安に利用したい」と場合にはプリペイド携帯の利用を検討する余地が出てきます。   

契約手続きと初期費用について

auの「ぷりペイド」もソフトバンクの「シンプルスタイル」も、契約手続きと前払いする料金のチャージが最初に必要になりますので、まずはそちらを確認しておきましょう。

契約方法ですが、どちらもショップやオンラインショップで受け付けています。プリペイド携帯を初めて利用する場合はショップに行って説明を受けながら契約手続きを進める方が無難でしょう。

端末ですが、auの場合は2015年3月現在、「ぷりペイド」を新規で申し込む際に端末を同時に購入することが出来ません。そのため何らかの手段でauの回線が使える携帯電話を用意する必要があります。以前auで使っていた端末でもいいですし、いわゆる「白ロム」と言われる端末を中古販売店や通信販売などで入手する形でも大丈夫です。

 ソフトバンクオンラインショップ
出典:SoftBank Mobile Corp.

ソフトバンクの場合は上記のように「シンプルスタイル」向けの端末がいくつか発売されていますので、それらの中から選んで購入することが出来ます。もちろん対応している端末を持ち込んで契約しても構いません。

契約時に必要な費用ですが、auの場合は契約事務手数料が4000円かかる他に6000円分以上の「ぷりペイドカード」を購入する必要があります。「ぷりペイドカード」通話料金を前払いするために買うもので「10000円」「5000円」「3000円」の3種類のカードがあります。ここにはカード番号が印字されていますので、チャージ専用の番号に発信してカード番号を登録すると前払いした分の金額がチャージされて使えるようになる、という仕組みです。

 auぷりペイドカード
出典:KDDI CORPORATION.

カード自体の有効期間はありませんが、チャージしてからの有効期間は「10000円券:365日」「5000円券:90日」「3000円券:60日」と決められています。この期間を過ぎるとチャージ残高が残っていても無効になります。有効期間内にチャージされた金額を使い切ってしまった場合でも、期間内の着信は可能です。もちろんチャージを追加すれば新たな有効期間で発信が可能になります。

ソフトバンクの場合は契約事務手数料に3000円かかります。auと違って契約時プリペイドカードの購入は必須ではありませんが、端末とチャージ額がセット販売されているものもあります。

 ソフトバンクプリペイドカード
出典:SoftBank Mobile Corp.

ソフトバンクのプリペイドカードは「3000円」「6000円」の2種類がありますが、どちらも有効期間は60日となっています。この期間を過ぎるとチャージが残っていても無効になる点はauと同じですが、ソフトバンクの場合は使い切ってもカードの登録日から360日間であれば着信のみ可能です。また、ソフトバンクはクレジットカードを使ったオンラインチャージにも対応しています。

「ぷりペイド」「シンプルスタイル」のサービス内容の詳細

auの「ぷりペイド」は基本使用料が無料、通話料が10円/6秒、SMSの送信が1メール5円、受信は無料です。

ソフトバンクの「シンプルスタイル」は3G携帯電話向けの料金プランと、スマホ向けの料金プランに分かれています。

基本使用料が無料、通話料が8.58円/6秒なのはどちらも同じです。

 ソフトバンクシンプルスタイル(3G)料金
出典:SoftBank Mobile Corp.

3G携帯電話向け料金プランでEメールやSMSを利用したい場合には、メール定額料として286円/30日を支払う必要があります。

 ソフトバンクシンプルスタイル(スマホ)料金
出典:SoftBank Mobile Corp.

スマホ向け料金プランでは専用のパケット定額サービスが用意されており、「2日プラン」が900円、「7日プラン」が2700円、「30日プラン」が4980円となっています。それぞれ決められた期間内であれば3Gパケット通信とEメール、SMS、ソフトバンクWi-Fiスポットが使い放題となります。

プリペイド携帯とMVNOの格安SIMの比較

前項ではauの「ぷりペイド」とソフトバンクの「シンプルスマホ」という2つのプリペイド携帯の概要をご紹介しましたが、ここでは2つのパターンを例に採り実際にMVNOの格安SIMとの比較を行ってみたいと思います。なお、MVNOの料金プランは原則として1か月ごとなのに対してプリペイド携帯には基本使用料という概念がないため、ここでは「1年間使った場合のコスト」という視点で考えることにします。

とにかく携帯電話の番号を持ちたい場合

「自分からはほとんどかけないが携帯電話の番号が欲しい」「メインの携帯電話とは別に携帯電話の番号を持っておきたい」など、主に受信を目的に回線を持ちたい場合を想定して考えてみましょう。

まずMVNOですが、例えば「ヨドバシカメラ限定 NifMo(ニフモ) 音声通話対応SIMカード スタートプラン」の利用が考えられます。

 ヨドバシカメラ×NifMo
出典:NIFTY Corporation

このプランは月1180円です。1年間で考えると14160円となります。

一方のプリペイド携帯ですが、auの「ぷりペイド」は10000円券をチャージすると365日間の受発信が可能です。ソフトバンクの「シンプルスタイル」は3000円をチャージすると60日間の発信と360日間の受信が可能です。常に発信も可能な状態にしておきたければ60日ごとに3000円のチャージをしなくてはいけないので、仮に1年を360日と仮定すると6回、18000円がかかる計算になります。

以上のことから「完全に受信専用で構わない」という場合はソフトバンクのシンプルスタイルが最も安いということになります。3000円のチャージをすれば360日間受信可能な状態を作れるからです。60日目以降は発信することが出来なくなりますが、チャージをすればすぐに発信することが可能になります。例えば通販やオークションを利用する際の番号として利用する、携帯電話番号を教えたくない人に教える専用の番号として利用する、といった目的にはいいかもしれません。

「出来れば常に発信も出来る状態にしておきたい」という場合はauの「ぷりペイド」がベストです。10000円チャージをしておけば向こう365日間受信も発信も可能な状態がキープ出来ます。こちらはお子さんやお年寄りに「何かあった際の連絡手段」として持たせておきたい、という時などに使えるでしょう。

なお、「ヨドバシカメラ限定 NifMo音声通話対応SIMカード スタートプラン」は6ヶ月間の最低利用期間が定められており、その間に契約を解除した際は8640円の解約手数料が発生します。しかし「ぷりペイド」と「シンプルスタイル」はこういった最低利用期間の定めはありません。

ところで、ネットやメールに対して多少なりとも欲が出てくると状況は変わります。

auの「ぷりペイド」はSMSしか使えないのでここでは脱落しますが、ソフトバンクの「シンプルスタイル」は286円を払うと30日間メールが使い放題になります。

この286円はチャージしている料金から差し引かれることになるので、常にメールが使える状態にすることは常にチャージがされていること、常に発信が出来る状態であることとイコールです。つまり年間だと18000円必要です。そうなると1年間で14160円の「ヨドバシカメラ限定 NifMo音声通話対応SIMカード スタートプラン」の方が安い、ということになります。

しかも「ヨドバシ×NifMo」は200Kbpsとはいえネットが使い放題になるというメリットはあります。メールはもちろんのこと、LINEのメッセージ機能を使ったりサイトを閲覧したりすることも可能になるわけです。ここではネットの利用は想定しない前提ですが、受信と発信以外のことを少しでも意識すると確実に「ヨドバシカメラ限定 NifMo音声通話対応SIMカード スタートプラン」の方が有利になるということです。

一応通話料も比較しておきましょう。auの「ぷりペイド」は10円/6秒、ソフトバンクの「シンプルスタイル」は8.58円/6秒、NifMoは21.6円/30秒となっています。30秒に合わせて計算すると「ぷりペイド」は50円、「シンプルスタイル」は42.9円となり、いずれも「ヨドバシ×NifMo」の倍以上です。「何が何でも発信しない」と決めている場合はともかく、多少なりとも発信する可能性がある場合は「ヨドバシ×NifMo」にしておいた方が無難でしょう。   

子供にせがまれてスマホを持たせる場合

最近は小学生でもスマホを持ちたがる時代ですので、子供にせがまれてやむを得ずスマホを持たせることにしたご家庭もあると思います。月々の費用を出来るだけ抑えようとするとMVNOの格安SIMの利用や毎月の料金が発生しないプリペイド携帯の利用が考えられます。

まずMVNOですが、このような場合に候補に挙がってくるのは、例えば「DMM mobile(DMMモバイル) 通話SIMプラン(1GB)」のようなタイプのプランでしょう。

公式サイト:DMM mobile

 DMM
出典:DMM

どうせスマホを持たせるのなら音声通話も出来た方が便利だし、データ通信容量をたくさんつけると高くなるからせいぜい1GBから2GB程度で抑えよう、と思うとこの辺りに落ち着くことになると思います。なお、DMM mobileのこのプランは月額1460円となります。年間だと17520円となります。

「プリペイド携帯でスマホを」と考えると、ソフトバンクの「シンプルスタイル」ということになると思います。MVNOとの比較で考えると、付帯すべきシンプルスタイル専用パケット定額サービスは4980円の「30日プラン」になります。これはDMM mobileの3倍以上になるので、圧倒的に不利です。しかも通話料もDMM mobileは20円/30秒なのに対して「シンプルスタイル」は8.58円/6秒、42.9円/30秒(換算)と倍以上です。もちろんこれはチャージがしてあって使える前提になっている必要があるわけで、こちらも1年間発信も受信も出来るようにしておくには前述のように最低でも18000円が必要になります。

つまり「子供にせがまれてスマホを持たせる」という場合、プリペイドではなくMVNOの格安SIMを持たせた方が良い、ということが言えます。

プリペイド携帯とMVNOの格安SIMを比較する、まとめ

以上、auの「ぷりペイド」とソフトバンクの「シンプルスタイル」をMVNOと比較してみましたが、音声通話のみに目的を絞った場合にはプリペイド携帯を利用した方が料金は安く済むということがわかりました。しかし逆に言うとそれ以外の用途ではほぼ全てにおいてMVNOの格安SIMの方が料金や使い勝手など様々な点で有利になると思います。