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MVNOにするべき人、してはいけない人。

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SIM

2015年5月以降に発売される携帯端末は原則としてSIMロックを解除することが義務化され、SIMロックが解除されると利用者は一定の条件の下で他の会社のSIMカードを使うことが出来るわけですが、そこで「MVNOの格安SIM]を選ぶにも向いている人、向いていない人がいるので注意が必要です。

2015年の携帯電話業界は「SIMフリー元年」と言われています。5月以降に発売される端末は原則としてSIMロックを解除することが義務化されるからです。SIMロックが解除されれば利用者は一定の条件の下で他の会社のSIMカードを使うことが出来るわけですが、そこで注目されているのがMVNOの格安SIMです。

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MVNOの格安SIMはとかく料金が安いことが喧伝されているので、乗り換えを考えている人も多いと思います。しかし「誰でもみんな料金が安くなる」わけではありません。

通話が多い人はMVNOにしてはいけない

なぜ通話が多い人は格安SIMを使ってはいけないのか

その答えは簡単で、「通話料金が高いから」です。

実はMVNOの格安SIMの音声通話料金というのは、ほぼ一律で「20円/30秒」で「無料通話分はなし」です。しかも2015年3月現在、MVNOで通話定額サービスを提供しているところはありません。

これに対して3キャリアでは月額2700円の通話定額プランが主流となっています。例えばドコモの「カケホーダイ」ではスマートフォンなら月2700円、フィーチャーフォンなら月2200円で国内どこへかけても24時間通話料が無料になります。

 ドコモカケホーダイ
出典:NTT DOCOMO,INC

ドコモの料金プランは「カケホーダイ+パケットパック」という形が推奨されてはいますがカケホーダイのみでの契約も出来るため、その気になれば月2200円で通話し放題の回線を作ることが可能になります。

以上の理由から、通話が多い人は格安SIMを使ってはいけません。格安SIMを使ってはいけないというよりも、ドコモのカケホーダイを使うべきだ、という言い方が正しいのかもしれません。   

データ通信も含めて考えてみると

単純に通話だけを見た場合、どう考えてもMVNOの方が高くなり、ドコモのカケホーダイを使った方がお得になる、ということはお分かり頂けたかと思います。

しかしいかに通話を頻繁にすると言っても、恐らく多くの人がメールやインターネットを使っているため、データ通信も含めて料金の比較をする方が現実的です。

そこで毎月2GB程度のデータ通信が出来る料金プランでドコモとMVNOを比較してみましょう。

 ドコモパケットパック
出典:NTT DOCOMO,INC

ドコモの場合、仮に2GBのパケット通信が出来る「データSパック」をつけた場合、別途3500円が加算されます。ここにSPモードの使用料300円を加えると、2700円+3500円+300円で6500円となります。長年ドコモを使っている人にはパケットパックに対して「ずっとドコモ割」という割引が適用されますが、データSパックの場合は最大で600円引きになります。その他のオプション料金なども計算すると、「通話定額+2GB」で概ね7000円前後、と考えることが出来ます。他のキャリアでも概ね同じです。

一方のMVNOの料金プランの多くは、大きく「データ通信専用SIM」「音声通話対応SIM」の2つに分かれ、それぞれ月々使える高速データ通信容量が決められています。

 BIGLOBEエントリープラン
出典:BIGLOBE Inc

例えばBIGLOBEの音声通話対応SIMで、ドコモのデータSパックと同じく月2GB使える「エントリープラン」の場合、月額1800円となっています。他のMVNOでも多少の差はあれども同じようなものなので、ここでは「通話20円/30秒の従量課金+2GB」で概ね1800円前後、考えます。

「月7000円もかかるけど電話はかけ放題で2GBのデータ通信が出来る」というドコモと、「たったの月1800円で済むけど電話は従量課金で2GBのデータ通信が出来るBIGLOBE(MVNO)」のどう評価するか、ということです。

電話をあまりかけない場合は圧倒的にBIGLOBEが有利となりますが、電話をそれなりに使う場合は「どっちにしたらいいのか」と迷ってしまうと思います。

そこで計算をしてみましょう。

ドコモの7000円とBIGLOBEの1800円では5200円の差があります。BIGLOBEの通話料金は20円/30秒なので、5200円あれば130分通話出来ることになります。つまり月に130分以上通話する人はドコモを選んだ方が安くなり、月に130分以下の通話で済む人はBIGLOBEを選んだ方が安くなる、ということが言えます。ここではMVNOの例としてBIGLOBEを取り上げましたが、他のMVNOで計算すると数字は多少変わります。とは言え大体このくらいの数字が目安になってくると思われます。

MVNOをぜひ使うべき人は?

電話は「待ち受け専門」「かけられればいい」という人

MVNOの格安SIMを2台めのスマホやタブレットに使うケースも多いですが、ここではキャリア契約で音声通話もデータ通信も1台の端末で済ませていた人がMVNOに乗り換えるケースで考えてみます。

このような場合に1番お勧め出来るのは「通話も通信もあまり使わない」というケースです。具体的には「通話はほぼ待ち受け、自分からかけることもあるけど回数は少ないし時間も短い」「ネットもたまにニュースや天気予報をチェックする程度」というような人です。

前述したBIGLOBEの「エントリープラン」(音声通話対応SIM)では、2GBのデータ通信容量がついてきますが、これは例えばスマホ版Yahoo!JAPANのトップぺージ(約236KB)だと約8600回分、300文字程度のテキストメール(約5KB)なら約40万通分、スマホ版YouTubeで約5分の動画(約10MB)なら約200回分となります。YouTubeの動画以外は、あまり意識せずに普通に使っていても2GBの容量を超える可能性は低いでしょう。

発信する時は従量課金になるとはいえ音声通話も出来て月1800円、年間21600円で携帯電話料金が済ませられるというのは非常にお得、ということになるでしょう。   

たくさんデータ通信をする人

近年キャリアのパケット使い放題のプランは姿を消し、「パケット定額料金制」が主流です。例えばドコモの場合は「データSパック」が2GBで3500円、「データMパック」が5GBで5000円、「データLパック」は8GBで6700円となっています。

これはMVNOでも同じですが、料金がキャリアに比べて非常に安くなっています。

先ほどから比較対象としているBIGLOBE SIM(ビッグローブSIM) では2GBで1800円ですし、10GBでも4690円となっています。別のMVNOでもIIJmio(みおふぉん) では音声通話も出来て2GBで1600円、4GBで2220円、7GBで3260円となります。なお、IIJmioでは2015年4月1日から2GB→3GB、4GB→5GB、7GB→10GBに増量することが決まっています。

 BIGLOBEスタンダードプラン
出典:BIGLOBE Inc

 IIJmio音声通話機能付きSIM
出典:Internet Initiative Japan Inc.

もしもたくさんデータ通信をする人がドコモの「カケホーダイ」+「データLパック」にした場合、最低でも2700円+6700円で9400円となり、ここにSPモード使用料やオプションが加わると1万円程度になってしまいます。これと比べるとMVNOの音声通話対応SIMで8GBや10GBといったデータ通信容量をつけた方がはるかに安上がり、ということになります。

しかもキャリアのパケット定額料金はあくまでもオプションであり、それ単体での契約は出来ないません。ドコモのデータパックであれば必ずカケホーダイプランやデータプランの契約が必要になります。それに対してMVNO は非常にシンプルで、データ通信容量に対して音声通話機能がついている、というイメージになります。

まとめ

以上ご紹介しましたように、MVNOの格安SIMは「ぜひ使うべき人」と「使う前によく検討しなければいけない人」「使うべきではない人」など、それぞれの人の利用状況によってその利用価値が大きく異なります。ブームに乗って安易に乗り換えるのではなく、当サイトの「SIMチェンジプラン診断」などを使ってシュミレーションをすると良いでしょう。