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スマホ料金の不満は格安SIMで解消出来るのか?

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auのMVNO「mineo」は、スマホユーザー500人を対象にしたインターネット調査「スマートフォンの利用に関する意識実態調査」を実施しました。調査結果からはドコモやauといったキャリアのスマホ料金に対する不満が浮き彫りになりました。MVNOの格安SIMでこの不満を解消することは出来るのでしょうか。

2015年3月16日、auのMVNO「mineo(マイネオ) 」を運営する株式会社ケイ・オプティコムは、スマホユーザー500人を対象にしたインターネット調査「スマートフォンの利用に関する意識実態調査」を実施した結果を公表しました。調査結果からはドコモやauといったキャリアに対して多くの人が抱えている不満や、格安SIMや格安スマホに対する不安が浮き彫りになりました。

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そこで今回はこの調査結果を検証しつつ、MVNOの格安SIMはこの「不満」や「不安」を解消することにつながるのか、考えてみたいと思います。

調査結果を検証してみよう

まずはアンケートの結果から、「標準的なスマホユーザー像」と「利用状況」、そして「料金に対する悩み」をあぶり出してみようと思います。

9割以上のユーザーがスマホ代を「高い」と感じている

アンケートではまず「1カ月にスマートフォン利用のために支払っている平均金額(1名分、端末代+データ通信費+通話料)についてどう考えているか」について質問したところ、「高いと感じている」と答えたユーザーが88%にも上りました。続いて「妥当だと考えている」が11%、「安いと感じている」が1%となっています。

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更に「実際に支払っている月額料金はいくらか」という質問では「7000円以上8000円未満」という回答が23%と最も多い結果となりました。以下「6000円以上7000円未満」が19%、「8000円以上9000円未満」が13%と続きます。

その上で「理想のスマホ月額料金はいくらか」という質問に対しては22%が「4000円以上5000円未満」、17%が「5000円以上6000円未満」、15%が「3000円以上4000円未満」と回答しています。

この結果を見ると、回答者の半分以上がスマホ代として月に7000円から9000円程度を支払っているということになります。

キャリアの料金プランの中からドコモを例にとってみると、最も標準的な料金プランが「カケホーダイプラン(スマホ/タブ)2700円+データSパック(2GB)3500円+SPモード300円」で合計6500円、税込だと7020円になります。「データMパック(5GB)」だと5000円になり、合計税込が8640円になります。

各社とも料金的にはほぼ横並びですが、恐らく大半の人たちがこのくらいの料金プランで契約していると思われ、アンケート結果もそれを裏付けるものとなっていると言えるでしょう。

一方の理想のスマホ代については、半数以上の人が月に3000円から6000円程度の枠に収まれば良い、と考えています。実際に払っている金額とは3000円程度の乖離があり、実に9割弱の人が「高い」と感じているわけです。

逆に考えると、今の金額から3000円程度安くなれば多くの人の不満は解消される、ということになるのかもしれません。

スマホの用途は「通話」「LINE」「サイト閲覧」に集中?

同アンケートは回答者へ「スマホの使用用途」も複数回答可で質問をしています。

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それによると「Webサイトの閲覧」の79%、「通話」の78%が群を抜いて多い回答となりました。スマートフォンが「電話」である以上当然の結果とも言えます。これに続いて「LINEやSkypeといった無料通話/メッセージアプリの利用」が59%、「キャリアメールの利用」が56%となっています。

半分以上の方がLINE等を使用していて、割合としてはキャリアメールを用途の1つに挙げる人をわずかながらも上回っています。とは言えキャリアメールを用途の1つに挙げる人も依然半数以上いるわけです。LINEが盛り上がっている一方でキャリアメールの衰退がしているのでは、という見方もある昨今ですが、これを見る限りまだまだ健在と言えそうです。

意外に思えるのが「SNSの利用」が49%と半分を切っていること、「動画の視聴」「ゲーム」に至ってはそれぞれ37%、33%と3割台に留まっているということです。SNSと言えばフェイスブックやツイッターがその代表格ですが、これらを日常的に使用しているスマホユーザーは「イメージしているほど多くない」のかもしれません。動画やゲームについては、これらを大画面でかつスムーズに表示出来るようにスマホ側がどんどん進化している割に使っている人が意外に少ない、という風にも見えます。

スマホユーザーの悩みは格安SIMで解決出来るのか

アンケート結果から、以下のような平均的なスマホユーザー像がはっきりしてきたと思います。

平均的なスマホユーザー像
月の料金が7000円から9000円程度
理想は3000円から6000円程度
「通話」「web閲覧」「LINE」が主な用途
動画やゲームは思ったほど使わない


そこで次は、このようなユーザーがMVNOの格安SIMを使うことは可能なのか、一体料金はいくらくらいになるのか、を検討してみたいと思います。

ポイントは「どの程度音声通話をするか」にある。

「月の料金は7000円から9000円程度」ということは、前述のように「通話定額+データ定額+オプション」というキャリアの契約でスマホを使っていると思います。データ定額は2GBから5GB程度のものであれば大体この範囲内に収まるはずです。つまり「通話はし放題」「データ通信は2GBから5GB程度出来る」ということになるわけで、これがMVNOの格安SIMで、3000円から6000円程度で可能かどうか、ということになります。

まず最初に申し上げておかなければいけないことがあります。それは、2015年3月現在でMVNOには通話定額プランがないということです。つまり全く同じ条件の下でキャリアとMVNOを比較することは出来ません。もしもMVNOで音声通話をする場合は、ほぼ一律「20円/30秒」の料金が発生します。ユーザーの1か月の平均的な通話時間によってはMVNOを利用した方が安くする場合もありますし、キャリアの通話定額プランの適用を受けていた方がお得な場合もあります。

従って音声通話の利用状況とMVNOの料金プランを突き合わせることによって、現在のキャリアの料金プランと比較して安くなるのかどうか、という判断は可能です。

ここではキャリアの契約で最も多くの人が使っているであろう、ドコモの「カケホーダイ2700円+データSパック(2GB)3500円+SPモード300円=6800円」というパターンを例にとり、MVNOの1つ、IIJmio(みおふぉん) の音声通話対応SIMの料金表を使って比較してみることにしましょう。

 IIJmioみおふぉん
出典:Internet Initiative Japan Inc.

ご覧の通りIIJmioの料金プランは、高速データ通信の容量が2GBで1600円、4GBで2200円、7GBで3260円となっています。なお、2015年4月からは料金据え置きのままそれぞれ3GB、5GB、10GBに拡大される予定になっています。このうち2GBで1600円のライトスタートプランが今回の比較に最も適していると言えそうです。

IIJmioのミニマムスタートプランは1600円ですが、20円/30秒の通話料金が発生します。ドコモの6800円とは5200円の差がありますが、5200円あるとIIJmioでは130分の通話が可能になります。そのため、もしも月の音声通話の平均が130分以下ということであればIIJmioの方が料金は少なくて済む計算になります。逆に130分以上通話をするのであればカケホーダイのドコモの方が安上がり、というです。

一概に「電話をよく使うから従量課金のMVNOだと高くつく」とか「例え20円/30秒とられてもMVNOは基本料金が安いから大丈夫」などとは言い切れないわけです。必ずご自身の平均的な音声通話の利用状況を把握した上で料金を照らし合わせないといけない、ということになります。

高速データ通信容量ですが、LINEとweb閲覧程度の利用であれば2GBもあれば十分だと思います。ただしLINEやSkypeでも音声通話を使うとデータ量が嵩んでしまいますので注意が必要です。アンケート結果では動画やゲームを使う人の割合は少ないように見受けられますが、もしもこれらを頻繁に使う場合は4GB、7GBといったプランに変更した方がいいかもしれません。

MVNOの格安SIMでは出来ないこともあるので要注意

こうして見てみると「もうMVNOで十分じゃないか」と思ってしまいがちですが「MVNOには絶対に出来ないこと」というのがいくつかあります。

1番典型的なものが「キャリアメール」です。これは携帯電話会社から発行されるメールアドレス(ドコモなら@docomo.ne.jp、auならezweb.ne.jp、など)によるメールの送受信のことです。キャリアメールはそのキャリアのユーザーしか使うことが出来ないため、契約を解除したら今まで使っていたメールアドレスは向こうになります。

もちろんスマホではGmail等を使うことが出来ますので、メール自体出来なくなることはありません。しかしもしも相手のメールアドレスがキャリアメールだった場合、こちらから送ったメールが届かない可能性があります。それはキャリアメールを使う人の多くが「ドメイン指定受信」の設定をしているからです。GmailやYahoo!メールといった有名なフリーメールのドメインは指定している人は結構いますが、中にはキャリアメール以外のメールアドレスからのメールは一切受信しない設定にしている人もいます。よくメールを送る相手がキャリアメールを使っているようであれば、自分のメールアドレスからのメールを受信出来るような設定にしてもらっておく必要があります。

そしてもう1つ。ドコモ系のMVNOはドコモで販売されたスマホを使ってテザリングをすることが出来ません。

テザリングとは、スマートフォンをルーター、つまり中継基地のようにして使うことによってパソコンやタブレット端末といった他のデバイスをネットに接続するための機能です。2011年以降に発売されたドコモのスマホであれば、ドコモのSIMを挿して使う限りにおいてはテザリングが可能です。しかしMVNOのSIMを挿した場合はテザリングが不可能です。

その理由はドコモが施した端末設定にあります。ドコモで販売したスマホは、テザリングをする際に必ずドコモのテザリング用のAPNに接続されるように設定されています。これはドコモ契約者専用のものなので、MVNOの格安SIMからは接続することが出来ません。

いわゆるSIMフリースマホであればドコモが販売しているものではないので、このようなことは発生しません。つまりテザリングをすることが出来ます。あくまでも「ドコモで販売したスマホにMVNOの格安SIMを入れる」という場合においてテザリングが出来ない、ということです。

スマホ料金の不満を解消?まとめ

今回mineoが実施したアンケートは、サンプル数が500と限られていることもあり、必ずしもスマホ利用者全体の意向を反映しているとは言い切れません。しかし概ね良いところを突いているのではないか、という気がします。スマホの料金面だけを見ればMVNOの格安SIMに切り替えることで大幅に安くすることは可能ですが、「通話定額プランがない」「キャリアメールが使えない」など失うことになる要素もいくつかあるので「何を優先して何をあきらめるのか」という取捨選択が重要になってくると言えるでしょう。