大手キャリアから格安SIMへの乗り換え手順と注意点|おすすめ格安SIM
大手キャリアから格安SIMへ乗り換える場合、いくつか注意点があるのをご存知でしょうか。注意点を知らずに乗り換えてしまうと、無駄な出費につながるおそれがあります。格安SIMへの乗り換え手順と一緒に注意点を確認しておきましょう。
この記事の目次
格安SIMは料金の安さが大きな魅力ですが、乗り換え(MNP)作業は誰でも面倒に感じるものです。とくにスマホの操作が苦手な方ほど乗り換えのハードルは高く感じることでしょう。
そこで今回は、大手キャリアから格安SIMへ乗り換える際の手順と知っておきたい注意点を紹介します。
この記事を読めば、格安SIMへスムーズに乗り換えられるでしょう。
大手キャリアから格安SIMに乗り換える際の注意点
キャリアから格安SIMに乗り換えれば利用料金を大きく抑えられます。しかし、数日程度通話ができなくなる可能性があるなど注意点も存在します。
まずは格安SIMに乗り換える際の注意点をみていきましょう。
MNPの日数を数えておく
キャリアから格安SIMに乗り換える際は、数日程度の時間がかかることを考慮する必要があります。
格安SIM業者に申し込むと新しいSIMカードが送られてきます。しかし、手元に届くまでは通話ができなくなります。
もし頻繁に通話する場合は、即日MNPできる格安SIMも検討してみてください。
また、MNPする際にキャリアから取得する「MNP予約番号」には15日という有効期限があります。期限が過ぎると再発行してもらう必要があるため、MNP予約番号の有効期限にも注意しましょう。
格安SIMからキャリアに戻る場合の解約金
格安SIM→キャリアに戻る場合は解約金の有無に注意しましょう。
格安SIM業者によっては10,000円以上の解約金がかかることもあります。たとえば「IIJmio」や「nuroモバイル」では、利用開始月に解約すると12,000円の解約金が発生します。
しかし、イオンモバイルやマイネオなど、解約金が不要な格安SIM業者も存在します。
そのため、格安SIMからキャリアに戻る可能性があるなら、解約金なしの業者を選んでおいたほうがよいでしょう。
キャリアの解約金
キャリアの場合、更新月(契約から24、25、26ヶ月目)に解約すれば2年契約の解約金は発生しません。更新月以外の場合は解約金が発生します。
電気通信事業法の改正にともない、キャリアの2年契約の解約金上限額は1,000円となり、ソフトバンクは2年契約自体が存在しないプランを発表しています。
しかし、契約時期や料金プランによって解約金の金額や有無は異なるのが現状です。
ドコモは法改正後のプランに変更しても、前のプランの契約期間が満了する前に解約すると前のプランの解約金9,500円が発生します。
乗り換えを検討し始めたら契約時期や料金プランを確認して、解約金がいくらになるのか把握しておくことをおすすめします。
サービスは自動解約されるとは限らない
キャリアが独自で提供している有料コンテンツを利用している場合、キャリアを解約すれば有料コンテンツも同時に解約されます。
しかし、なかには自動解約にならないコンテンツもあるため注意してください。
有料コンテンツを契約している方がキャリアを解約しようと思ったら、コンテンツごとに解約手続きをしておいたほうが安心です。
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月末解約が安くておすすめ
キャリアを解約するタイミングは月末がおすすめです。
キャリアの料金プランは日割りになるものとならないものが混在しています。日割りにならない料金プランのほうが多いため、月初めに解約してしまうと丸々1ヶ月分を無駄に支払うことになります。
キャリアをどのタイミングで解約しようか迷ったら、月末近くに手続きをしましょう。
ただし、乗り換え先の格安SIM業者から新しいSIMカードが届くまでには数日かかることもあります。月末ギリギリではなく少し余裕を持って手続きを始めることがポイントです。
申し込みにクレジットカードが必要な場合がほとんど
格安SIM業者のほとんどはクレジットカードがないと契約できません。なかには口座振替やデビットカードに対応している格安SIM業者も存在しますが、クレジットカード対応業者と比較すると少数派です。
これから格安SIMに乗り換えたいと考えている方は、希望する格安SIM業者に対応しているクレジットカードを準備しましょう。
▼クレカなしで契約できる格安SIMについてはこちらの記事でご紹介しています。
キャリアメールで登録しているサービスはGmail等に要変更
格安SIMに乗り換えると「@docomo.ne.jp」や「@au.com」、「@softbank.ne.jp」といったキャリアメールは使えなくなります。
格安SIMに乗り換える場合、新たにフリーメールのアドレスを作成しておきましょう。代表的なフリーメールにはGmailやYahoo!メールがあります。
キャリアメールはiPhoneのAppleIDやアプリのメール登録に使われていることが多いため、事前に変更しておきましょう。
フリーメールは容量に上限がありますが、基本的に無料で利用できます。
電子マネーが引継ぎできない可能性がある
格安SIMへの乗り換えと同時にスマホも新しくした場合、FeliCa非搭載の端末だとおサイフケータイなどの電子マネーは引き継げません。
乗り換えと同時にスマホも新しくする場合は、事前にFeliCa搭載端末かを確認しましょう。もしFeliCa非搭載の端末なら電子マネーは買い替え前に使い切るようにしてください。
SIMカードのサイズを確認する
SIMカードのサイズは3種類あります。
SIMカードの種類
- 標準SIM
- micro(マイクロ)SIM
- nano(ナノ)SIM
自分のスマホのSIMカードのサイズを確認して選びましょう。
また、「マルチSIM」と呼ばれる全サイズ対応型のSIMカードもあります。3種類それぞれのサイズに切り離して使える便利なタイプです。
大手キャリアから格安SIMに乗り換える方法
キャリアから格安SIMに乗り換える際の方法を紹介します。
格安SIMに乗り換える方法
- キャリアで購入したスマホのSIMロックを解除する
- キャリアからMNP予約番号を取得する
- 格安SIMに申し込む
1.SIMロックを解除する
キャリアのSIMカードには他社で使用できないようにロックがかけられています。
格安SIMに乗り換える際は、まず「SIMロック」を解除しましょう。
SIMロックの解除方法をキャリアごとに解説します。
ドコモのSIMロック解除方法
ドコモの解除方法は以下のとおりです。
方法 | 手数料 | 受付時間 |
---|---|---|
WEB(My docomo) | 無料 | 24時間 |
電話 | 3,000円 | 9:00~20:00 |
ドコモショップ | 3,000円 | 各店舗の営業時間内 |
WEB(My docomo)での解除方法
- 「My docomo」にログイン
- 「ドコモオンライン手続き」へ
- 「SIMロック解除」へ
- 機種と製造番号(IMEI)を入力する
- 「SIMロック解除を申し込む」にチェックを入れる
- 確認メールの送信先を選ぶ
- 「 SIMロック解除可否の確認」でIMEI(15桁)かMEID(14桁)を入力し「判定」を選ぶ
- スマホに格安SIMのSIMカードを入れる
- スマホの電源を入れてネットに接続する
- 設定→端末情報→SIMカードの状態→SIMカードの状態を更新
- 設定ファイルをダウンロードし再起動する
電話
- ドコモの携帯:151(無料)
- 予約専用ダイヤル:(局番なし) #8515(無料)
auのSIMロック解除方法
auの解除方法は以下のとおりです。
方法 | 手数料 | 受付時間 |
---|---|---|
WEB(My au) | 無料 | 9:00~21:30 |
auショップ※ | 無料or3,000円 | 各店舗の営業時間内 |
※購入と同時の申し込み以外は3,000円が必要です。
WEB(My au)での解除方法
- 「My au」にログイン
- SIMロック解除の可否判定ページへ
- 「SIMロック解除可否の確認」でIMEI(15桁)かMEID(14桁)を入力し「判定」を選ぶ
- 「SIMロック解除のお申し込みは、こちらからお手続きを行ってください。」の「こちら」を選ぶ
- 暗証番号を入力し「次へ」を選ぶ
- SIMロックを解除するスマホにチェックを入れて「次へ」を選ぶ
- 「解除の理由」を選ぶ
- 選択内容を確認し「この内容で申し込む」を選ぶ
ソフトバンクのSIMロックの解除方法
ソフトバンクの解除方法は以下のとおりです。
方法 | 手数料 | 受付時間 |
---|---|---|
WEB(My SoftBank) | 無料 | 9:00~21:00 |
ソフトバンクショップ | 3,000円 | 各店舗の営業時間内 |
WEB(My SoftBank)での解除方法
- 「My SoftBank」にログイン
- 製造番号(IMEI番号)を入力し「次へ」を選ぶ
- 「解除キーを発行する」を選ぶ
- SIMロック解除キーの発行が完了
- スマホに格安SIMのSIMカードを入れて電源を入れる
- SIMロック解除キーを入力
- 「ロック解除」を選ぶ
MNP予約番号を取得する
電話番号はそのままで乗り換える際は「MNP予約番号」が必要です。
乗り換え先の格安SIM業者に「MNP予約番号」を伝えれば、電話番号はそのまま使えます。
MNP予約番号の入手方法をキャリアごとに紹介します。
ドコモのMNP予約番号入手方法
ドコモのMNP予約番号は以下の方法で入手できます。
ドコモの入手方法
- WEB(My docomo)
- 電話
- ドコモショップ
- 手数料:3,000円
WEB(My docomo)での入手方法
- 「My docomo」にログイン
- 「契約内容・手続き」を選ぶ
- 「携帯電話番号ポータビリティ予約」を選ぶ
- 「お手続きする」をクリック
- 「解約お手続き」をクリック
- 注意事項に同意する
- 「次へ」をクリック
- 「手続きを完了する」をクリック
※受付時間は9:00~21:30です。
電話での入手方法
- ドコモ携帯:151(無料)
- 一般電話:0120-800-000(無料)
- 受付時間:9:00~20:00
auのMNP予約番号入手方法
auのMNP予約番号は以下の方法で入手できます。
auの入手方法
- WEB(My au)
- 電話
- auショップ・トヨタ au取扱店 (一部除く)
- 手数料:3,000円
WEB(My au)での入手方法
- 「My au」にログイン
- 「スマートフォン・携帯電話」を選ぶ
- 「ご契約内容/手続き」を選ぶ
- 「お問い合わせ/手続き」を選ぶ
- 「MNPご予約」を選ぶ
※受付時間は9:00~20:00です。
電話での入手方法
- au携帯・一般電話共通:0077-75470(無料)
- 受付時間:9:00~20:00
ソフトバンクのMNP予約番号入手方法
ソフトバンクのMNP予約番号は以下の方法で入手できます。
ソフトバンクでの入手方法
- WEB(My SoftBank)
- 電話
- ソフトバンクショップ
- 手数料:3,000円
WEB(My SoftBank)での入手方法
- 「My Softbank」にログイン
- 「設定・申込」を選ぶ
- 「契約者情報の変更」を選ぶ
- 「番号ポータビリティ(MNP)予約関連手続き」を選ぶ
- 「番号ポータビリティ(MNP)予約(予約番号の発行)」を選ぶ
※受付時間は9:00~20:00(年中無休)です。
電話での入手方法
- ソフトバンク携帯:*5533(無料)
- 一般電話:0800-100-5533(無料)
- 受付時間:9:00~20:00(年中無休)
おすすめ格安SIMを比較し紹介
SIMチェンジ編集部おすすめの格安SIMを紹介します。
口座振替にも対応している格安SIMなので、クレジットカードをお持ちでない方も気軽に利用できます。
UQモバイル
出典:UQモバイルUQモバイルおすすめポイント
- 口座振替が可能
- 月額料金が3GB 1,480円/月~
- 家族で使うとさらにお得
UQモバイルはauのサブブランドとして展開されている格安SIM業者です。
2年目以降も月額料金が1,480円~利用できます。契約期間の縛りがなく契約解除料もかからないため、気軽に加入できます。
UQ家族割を利用すれば基本料金が500円割引(2台目以降)されるので、家族全員での乗り換えを検討している方におすすめです。
ワイモバイル
出典:ワイモバイルワイモバイルおすすめポイント
- クレカor口座振替で支払いOK
- 国内通話が無料
- 取扱店舗数が4,000と豊富
ワイモバイルはソフトバンクの回線を利用している格安SIM業者です。ソフトバンクのサブブランドとして展開されていますが、回線をフルに使えるので通信品質の高さが特徴です。
10分以内の国内通話が無制限で0円なので通話が多い方におすすめ。取扱店舗数も多いため、実店舗が近くにないと不安な方でも安心して利用できます。
BIGLOBEモバイル
出典:BIGLOBEモバイルおすすめポイント
- データSIMのみなら口座振替もOK
- 会員数が240万人と豊富
- データ通信量の制限無しで動画が楽しめる
BIGLOBEモバイルはプロバイダとして25年の実績がある格安SIM業者です。インターネット接続サービスとの合計会員数が240万人と多いことから、ユーザーからの信頼の高さも伺えます。
定額料金で利用できる「エンタメフリー・オプション」が大きな魅力です。YouTubeをはじめとした全22種類のサービスをデータ容量の制限なしで楽しめます。
スマホで動画や音楽を満喫したい方におすすめです。
このほかにもおすすめの格安SIMが知りたい方はこちらをご一読ください。
まとめ
大手キャリアは全国各地に店舗があることや、通話・データ通信が安定していることが魅力です。しかし、料金の面では格安SIMと大きな差があります。
料金の安さを求めて格安SIMに乗り換える際は、SIMカードが届くまでの日数や解約金の有無など注意点を意識しながら手続きを進めましょう。
契約の更新月に手続きをすれば無駄な出費をおさえて格安SIMに乗り換えられます。