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なぜau端末用のMVNOはmineo(マイネオ)とUQ mobileだけ?

docomoau
SIM

急速な盛り上がりを見せているMVNO市場ですが、今や参入業者の数は100とも200とも言われています。その99.9%がドコモから回線を借りているMVNOで、auのMVNOは2社しかなく、ソフトバンクのMVNOは1社もありません。なぜau端末用のMVNOは少ないのでしょうか?

2013年頃から急速な盛り上がりを見せているMVNO市場ですが、今や参入業者の数は100とも200とも言われています。その99.9%がドコモから回線を借りているMVNOで、au端末用のMVNOmineo(マイネオ)UQ mobileの2社しかなく、ソフトバンクのMVNOは1社もありません。

docomoau

なぜこうまでもMVNOはドコモに偏っているのでしょうか。

MVNO市場の現状

ほとんど全てがドコモのMVNO

MVNOはドコモやauから回線を借り受けて利用者に対してサービスを提供しています。そのためドコモから回線を借りているMVNOであれば、ドコモから販売された端末は(SIMロック解除などの作業をせずに)そのまま使うことが出来ます。auの場合も同様です。

「じゃあ元々使っていたキャリアの端末をそのまま使えるMVNOに乗り換えよう、その方がラクだし」と思う方は多いと思うのですが、auのMVNOは株式会社ケイ・オプティコムが運営する「mineo(マイネオ)」とKDDIバリューイネイブラーが運営する「UQ mobile」のみ、ソフトバンクのMVNOは0、というのが現状です。つまりMVNOを選ぶにあたってはmineo(マイネオ)かUQ mobileを選ばない限り必ずドコモのMVNOになってしまうわけです。

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出典:ケイ・オプティコム

公式サイト:mineo

 mineo
出典:KDDIバリューイネイブラー

公式サイト:UQ mobile

もしもauを使っている人がMVNOを使いたいと思った場合、mineo(マイネオ)かUQ mobileを使うしか選択肢はありません。「SIMロックを解除したら使えるようになるのでは?」という声が聞こえてきそうですが、auはドコモやソフトバンクと異なりショップでのSIMロック解除に応じてくれません。しかも後述するようにauは独自の通信方式を採用しているため、auのSIMかmineo(マイネオ)のSIMしか使うことが出来ません。

ソフトバンクを使っている人がMVNOを使いたいと思った場合、端末のSIMロック解除を行う必要があります。これはソフトバンクショップで3000円の手数料を支払えばやってくれますが、SIMロック解除の対象端末は「301F」「201HW」「009Z」「008Z」の4機種に限られています。この4機種であればSIMロックを解除してもらいMVNOのSIMを使うことが出来ます。逆に言うと4機種以外でSIMロックを解除してMVNOのSIMを使うことは出来ません。

一応ドコモにも触れておきますが、ドコモは2011年4月以降に発売された端末ほとんどのSIMロック解除に応じています。しかしドコモのMVNOであればSIMロック解除なしで使うことが出来ますので「ドコモの端末をソフトバンクのSIMで使いたい」という場合以外にSIMロックを解除する必要性はありません。

「CDMA2000」が全ての原因?

それではなぜMVNOがドコモにばかり集中してしまうのでしょうか。

まずはauのMVNOが出てこない理由から先にご紹介します。

これは非常に単純で、auの使っている通信方式がドコモやソフトバンクのものとは違い、世界的に見ても少数派なものだからです。

ドコモとソフトバンクは「W-CDMA」という通信方式を使っているのに対して、auのみが「CDMA2000」という通信方式を使っています。世界的に見ても主流はW-CDMAのため、SIMフリースマホの多くがCDMA2000に対応していません(多くがW-CDMA、LTE、GSMのみに対応)。つまりauのMVNOは使える端末の選択肢が極めて限られるようになってしまいます。

もちろんW-CDMAとCDMA2000には互換性がないため、相互に乗り入れることが出来ません。そのため、ドコモとソフトバンクの間ではお互いSIMロックが解除されている端末であれば相互にSIMカードを交換して使うことが(ほとんどの場合で)可能ですが、auは他社のSIMを使うことが出来ません。

次にソフトバンクのMVNOが出てこない理由は、ソフトバンクがMVNO側に提示している回線を貸し出す際の接続料が非常に高いからです。ドコモはMVNO各社に対して毎秒10Mbpsあたりの接続料を月額約123万円と設定しているのに対し、ソフトバンクは約351万円となっています(auは約275万円)。つまりソフトバンクのMVNOをやるにはドコモのMVNOをやるのに比べて3倍ものコストが掛かるということです。採算を取ろうとすると利用者に請求する月額基本料金はそれなりに高額にせざるを得ず、ドコモのMVNOなどと比べると勝負にならない=ビジネスとして成立しない、というわけです。

最後にドコモのMVNOばかりの理由ですが、前述の2つの理由から相対的にそうであるということはもちろん、それとは別に法律的な理由があります。

実は電気通信事業法第30条第3項に「禁止行為等」という項目が定められていて、一定以上のシェアを占める電気通信事業者に対して様々な足かせがはめられています。そして3キャリアのうちドコモのみが総務省令でこの「一定以上のシェアを占める電気通信事業者」に指定されています。

ここで定められている禁止行為の1つに「特定の電気通信事業者を不当に優先的な扱いをして利益を与えたり、逆に不当に不利な扱いをして不利益を与えないこと」とあります。この決まりによって、ドコモはMVNO各社から回線を貸し出して欲しい旨の申し出があった際に基本的に拒否することが出来なくなっています。この理由に加えてドコモが回線を貸し出す際の接続料は他社に比べて1番安いですし、何よりもドコモの利用者は1番多い、ということから、MVNOに参入したい事業者はドコモのMVNOに偏りがち、ということになってしまうわけです。

今後もauやソフトバンクのMVNOは出てこないのか

auの通信方式(CDMA2000)が今後変わる?

携帯電話各社では現在LTEネットワークの普及を急速に進めています。LTEとは3Gの進化版、3.9Gの通信規格のことです。ドコモを例に取ると、movaが2G、FOMAが3G、FOMAハイスピードが3.5G、そしてXiが3.9Gとなります。ドコモのXiはドコモが提供する3.9G通信サービスの独自呼称ということです。

このLTEは本来データ通信用の回線ですが、今は技術が進んで音声通話にも用いることが可能になっています。これをVoLTEといいます。ドコモでは他社に先駆けて2014年6月からVoLTEのサービスを開始、14年-15年冬春モデルのスマホは全てVoLTEに対応しています。ソフトバンクも2014年12月からVoLTEのサービスを開始、そして肝心のauも2014年12月から「auVoLTE」のサービスを始めました。3社とも今後発売するモデルは原則全てVoLTEに対応するものと思われます。

これによって3キャリアの通信方式が「LTE/VoLTE」で完全に統一されることになります。今までは通信方式の違いがauのMVNOが増えない理由の1つでしたが、この理由が完全に消えることになります。あとは今後auがMVNOに対してどのような対応を取るか、次第でしょう。今後auがMVNOに対してVoLTE対応のSIMを解放すれば状況は一変する可能性があります。   

ソフトバンクのMVNOは出て来るか?

ソフトバンクについては前述の接続料の問題を解決しない限りMVNOが出てくる可能性は低いかもしれません。

ただしソフトバンクは2015年4月にワイモバイルとの合併を控えています。ワイモバイルは自社回線を保有するキャリアの1つでありながらSIMカードのみを単体で販売するという他社にはない独自のサービスを展開しています。これが今後発展していき、ソフトバンクのMVNO的な位置づけになる可能性はあるかもしれません。

なぜau端末用のMVNOはmineoとUQ mobileだけ?まとめ

auユーザーにとって現在のMVNOの状況は「自分たちには関係ない」と思われるかもしれません。au端末用のMVNOが2社しかないという現状では致し方がないでしょう。しかしこの状況は、早ければ2015年中には変わる可能性があります。今後も当サイトではMVNOに関する最新の情報をお届けしていきますので、ぜひともチェックをするようにして下さい!  

公式サイト:mineo

公式サイト:UQ mobile